---概略---
学生の皆さん、「この質問にはこう答える」という一問一答式ではうまくいかない。
自分の根底にある信念を言葉にしておくと何を聞かれても大丈夫。
これが理論。
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ここしばらく「共通言語」について書いている。
これを書こうと思ったきっかけがある。
採用する側(企業)と採用される側(学生)は互いに日本語を使ってやり取りしているものの、互いに理解が難しいという場面をよく見る。
つまり、
「それってどういうこと?」
って互いに聞く必要あり。
そこで「こういうことですよ」ってちゃんと説明できればいいけど、そこはボキャブラリーや表現力、話す力の問題になってくる。
互いにそれらが未熟な場合、本質を相手に伝えることはとても困難。
相手の言う意味が分からなかった場合、まずは、
「どういうことですか?」
とちゃんと聞くこと。 [α]
そして聞かれた方は、相手の理解できる言葉で
「こういうことですよ」
と説明する必要有り。 [β]
この[α]と[β]がそろって初めて同じ土俵に上がれるのだが、こういうことナシに互いのコミュニケーションがとれることが本当は理想。
これが私が主張したい共通言語の必要性。
ただこれってすぐにできるものではないから、現時点では相手の言葉を自分の言葉に翻訳して聞くしかなさそう。
翻訳を辞書で調べるとこうある。
「ある言語で表された文章を他の言語に置き換えて表すこと。」
海外の人と話すときもこれがなければいかに楽か。
本質が伝わらないことによっての損失ってどれくらいあるんだろ?
想像もつかない。
さて今回は、学生側に寄り添った翻訳の一例を示してみたい。
採用する側(企業)の言葉 →翻訳→ 採用される側(学生)の言葉
前回(2018/9/29)もちょっと述べたが、
面接官「学生時代にがんばったことは?」 [A]
これを翻訳すると、
面接官「学生時代にがんばったことを聞かせてください。ただこれは学生時代にがんばったことそのもの①だけではなく、そこで何を学んだ②か、何を得た③か、それは今後どう活かされる④か、さらにはそれを具体的にイメージできるエピソード⑤などを聞かせてください。」 [B]
となる。
この長い[B]の質問が[A]の言葉に集約されている。
学生の皆さん、これで理解できたよね。
もう大丈夫だよね!!
・・・なワケないよね。
これだけでは分からんよね。
まだまだ翻訳としては不十分。
[B]は言ってみれば直訳。
単語自体の意味としては理解できると思うが、これでは相手の立場に沿ってない。
英語を日本語に直訳しても分かりにくいことってよくあるでしょ。
日本の文化や言葉のニュアンス、それらをうまく汲み取って訳してこそ本当に伝わる。
そもそも、こんなにたくさんイッキに聞かれたところで混乱しまくりだと思う。
要素だけでも5つもある(①~⑤)。
だから少なくとも準備は必要。
今回はもう長くなるので、この準備について次回に詳しく書く。
ただね、学生の皆さん、準備というものは「この質問に対してはこう答えよう」という一問一答式で考えてもうまくいかない。
自分の根底にある考え方や信念、こういうものを言葉にしておくと何を聞かれても大丈夫になるものだよ。
自分の芯に気づき、言葉で表現できるようにしておけ、ということね。
そして「自分はこういう人間です!」いうオーラをまとえ、ってこと。
「そんなの無理」なんて思った?
でも大丈夫。
それが理論だよ。
芯は自分の中に既にあるもの。
だから「作れ」ではなく、「気づけ」なんだよ。
ただ学生さんにとって一番難しいのはココだよね。
実際にこれまでたくさんの指導をしてきてそれはすごく感じるし、共感できる。
でもちゃんと理論を理解すれば大丈夫。
そこまで行き着いて、初めて本当の意味の翻訳と言っていいと思う。
この理論については次回に書く。
最後に。
今回のテーマは、
「採用・就活は理論」
採用する側(企業)、採用される側(学生)、両者に理論が必要だと思う。
今回の例で言えば、上記の[A]を[B]へ言葉として翻訳(直訳)するところまでは採用する側(企業)でやっていいんじゃないかな。
さらには、[B]をいっぺんに質問するのではなく、一つ一つ分けて聞くと学生にとっては分かりやすくて混乱を招かない。
これが採用する側(企業)の理論。
そして、[B]に対する回答を準備するのは学生側に必要なこと。
それを採用する側(企業)が理解できるように翻訳して話せる状態にまでしておくこと、これが準備。
これこそが採用される側(学生)の理論。
共通言語を開発するには、まずこれらの理論を明確にしておく必要がありそう。