---概略---
中小は何を持って学生達に「良さそう」を持ってもらうのか?
中小は製品やサービス、雇用条件などで学生にアピールしても響かない。
だったらアプローチの方法を変えるほうが賢いでしょう!
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大手企業と中小企業は、求人活動において異なることをしなければならないのでは?
なんてことを以前よりぼんやりと感じていたのだが、そのことがどうやらハッキリしてきた。
学生と企業との就職仲介を長年行ってきて、特に今年度からは学生にかなり寄り添った活動を行ってきた。
その中で彼らの声を改めてたくさん聞いてきたことで新たに見えてきたものがある。
学生が就活をする際、企業に求めるものが大手と中小ではハッキリ異なる。
要素は一つではないが、それらを凝縮すると以下のことが言える。
大手には、
「ブランド」
中小には、
「人」
を彼らは求めている。
つまり、中小がブランドを前面に出しても学生には響かないってこと。
これらをもう少し掘り下げてみたい。
合同説明会などをイメージしてみると分かりやすい。
大手有名企業は社名だけで集客力がある。
仕事内容や各種条件などがよく分かっていなくても、ブランドイメージだけで学生は集まる。
自動的に第一関門突破。
学生達の「興味ある会社」という土俵には最初から乗れている。
既にその会社の製品を使用していたり、施設やサービスを利用したことがあるからどんな会社かは分かっている。
ただあくまで消費者の立場として知っていることに過ぎず、それを職業として選ぶかどうかは別問題だが、それでもその会社に「興味を持つ」ということに関しては十分下地ができている。
つまり、実は深くは分かっていないのだが「なんとなく良さそう」が既にある。
この「良さそう」があるかどうかこそがとにかく重要!
一方、中小のほとんどは学生の中にイメージがない。
だからそれを作るところから始める必要があるのだが、ここでの戦略が間違っていると思う。
大事なのはココ!!
まず学生に何を伝えるのか?
多くの合同説明会を見てきたが、そこでまずアピールされているのは自社の製品やサービス、雇用条件など。
これはピンと来ない!
その会社のサービスや製品を使ったことがなかったり、実は使っていたとしてもあくまでブランド製品の中の「部品」だったりして、その会社の製品という意識がない。
さらに、その会社がB to B だったりするとなおさらイメージが沸かない。
要するに「良さそう」に達しない。
だから第一関門を突破できずに土俵に乗れない。
では、中小は何を持って学生達に「良さそう」を持ってもらうのか?
それを私は「人」と結論づける。
中小は製品やサービス、雇用条件などで学生にアピールしても響かない。
「人」をアピールするとはどういうことなのか?
それは「人となり」を知ってもらうこと。
繰り返して強調するが、最初から「会社のことを知ってもらいたい、製品を知ってもらいたい、サービスを知ってもらいたい、雇用条件を知ってもらいたい」ではうまくいかない。
その会社で働くと「どんな人になれるのか」や「どんな生き方ができるのか」、また「どんな考え方を持った人がいるのか」などが学生に伝わると、そこで初めて「良さそう」ができるようだ。
あんな生き方をしたい、ああいう風に成長したい、あんな活躍をしたい、あの人かっこいい!、学生にそう思ってもらうこと。
この状態で初めて土俵に乗ることができる。
ここでやっと、本当にやっとこさ製品やサービスの話を聞き耳をもってくれるもの。
ブランド=あこがれ
大手はこれを武器にできている。
ちょっとイメージしてみて。
ほしいけどちょっと手が届かないブランド製品、あこがれませんか?
大手はそれを持っている。
大手の場合、「あの会社に入りたい!」から始まる。
中小はそれを持つことが困難。
では、どうやって学生からあこがれてもらうのか?
それこそがそこで働く人の「生き方としての魅力」だよ。
つまり中小は、
人=あこがれ
を武器とする。
中小は「あの人と働きたい!」から始まる。
別の見方をすると、
大手はブランドだけで勝負できるから、そこに「どんな人がいるか」の優先度は低くなる、とも言える。
中小が突くのはココ!
大手と同じ場所で勝負しても勝てない。
だったらアプローチの方法を変えるほうが賢いでしょう!
これこそが工夫。
ただココで一つ問題発生。
理屈は分かったが、じゃぁ自社の「人」をどこで学生に見てもらうのか?
合同説明会に参加しても、そもそも学生が来ないんじゃ見てもらえないじゃん!
って思った方、
こもっとも!
だからこそやらなければならないことがある。
今のままでは困難、そんな時こその知恵と工夫。
ちゃんと方法はある。
これはまた改めて述べる。
こういうことって「知識」とはちょっと違うよね。