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きゅ~じ~の自己発見ブログ

ようこそおいでくださいました。当ブログでは主に初歩的な心理学、エニアグラムなどを通して、あなたの今の不安、不満を解決する手助けになるような情報を提供していきます。また、趣味がギターですので、ネタに困ったら(笑)そちらについても書くかもしれません。

 エニアグラムにおいて、基本的な性格のタイプというのは変化しません。ですから「この間診断したらタイプ1だったけど、今日診断したらタイプ4だった」ってことは本来は起こりません。もしそうなるなら、あなたがまだ自分に素直に慣れていないということが考えられます。もしくは、その診断リストに誤りがあるというぐらいですかね。しかし、エニアグラムのタイプは変わらなくても、性格というのは環境に合わせて変化していきます。





 性格の変化で有名なのは“ペルソナ”でしょうか。これはいわば“対外的な性格”のことを言います。職場においてふさわしいとされる性格を“無意識のうちに”演じていたり、好かれやすい自己を演出している状態です。なじみのある言葉では“世間体”といったあたりでしょうか。それに、なにか非日常的な経験(自己や病気、旅行など)をすることで性格が変化することもあります。ただこれらはあくまでも“後天的な”部分に関するところですので、“先天的な”部分や“人生のごく初期の経験”を重視するエニアグラムの性格タイプでは基本的に考慮しません。






 それでは、エニアグラムのタイプというものは不動のものなのでしょうか?確かに基本的なタイプは変化しませんが、各タイプはそれぞれ一定の法則で、タイプの性質を帯びて行ったり、性格と自己との一致を強めたり弱めたりします。それがいわゆる“ダイナミクス”です。エニアグラムの教えにおいても、“性格”は線化していくのです。






 次回からはこのダイナミクスについて詳しくお話していきます。





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エニアグラムには先日お伝えしたセンターとは異なる分類があります。そのひとつがホーナイの分類です。





これは一言で言うなら、「自分の欲求を満たすためにどのような行動をするか」という分類方法です。センターには3種類の分類がありましたが、このホーナイの分類も3種類に分類しています。(実はエニアグラムと“3”という数字は密接な関係があるのですが、詳しくは別の機会に)





ホーナイの分類では、人が欲求を満たすためにとる行動を「主張」「追従」「逃避」と分けています。そして、各分類型と各タイプとの関係は以下の図のようになります。




主張型
 このグループには3、7、8のタイプが含まれます。このグループは文字通り、自分の欲求をストレートに表現し、やや悪い表現をすれば自己中心的な性格の持ち主です。このタイプは困難に直面した時に退いたり誰かの加護を受けることをせず、基本的には正面から立ち向かいます。行動原理としては、「私は~したい」といったことを中心に動いています。





追従型
 このグループには6、1、2が当てはまります。「追従」というのは誰かに従うというのではなく、自分の超自我、つまり「~しなくてはいけない」「~すべきである」といった自分の中の論理や道徳に極めて忠実であるということです。実際このグループに属するタイプの人は「~すべき」といったことを口にすることが多いと思います。このグループに属するタイプの人たちは、しばしば「自分を他者より上である」と感じます。なぜなら自分たちの言動は(本人からしたら)極めて理にかなっているものですから、(本人からしたら)自分の意見が正しいからです。そういった点では主張型より説得に苦労するかもしれません(もちろん人にもよりますが)。






逃避型
 このグループには9、4、5が含まれます。この「逃避」の対象は「他者」です。自分の欲求を満たすために一人になろうとします。しかもそれだけでは飽き足らず、自分の想像の世界へ「逃避」することもあります。こういった行動をとるのは、基本的に現実で起きていることは自分とは無関係であると感じているためです。パーティ会場で集団に入らず一人で飲み食いしてたり周囲をながめているような人はこのグループに属することが多いです(タイプ4の私も社交の場ではこのような行動をしてしまいがちです;)






個人的には、エニアグラムで自分がどのタイプか迷うときはおなじグループのタイプで迷うことが多いです(わたしもこの分類を知る前に自分のタイプを4、5、9で迷いました。見事な逃避型ですね;)。別のグループのタイプと迷うときは、まだあなたが自身のことをよく理解できてないと思ってください。どのグループかということがわかるだけでもある程度自分の行動パターンを改善できますので、皆さんも一度どのグループに属するか、一度検討してみてください。







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 エニアグラムでは人の性格を9つに分類していますが、その9つのタイプをまとめる大きな分類があります。いくつかありますが、一番重要なものはセンター(中枢)です。




 「センターとは何か」を説明するのは割と難しいのですが(どうしても抽象的な言葉になってしまうので)、“私たちを突き動かすもの”と私は思っています。私たちの行動を促すもの、もしくは問題に対処する術としては、
「本能」「感情」「思考」の3つの要素に分類できます。そして、タイプごとにどのセンターを好むのかというのが違ってくるのです。



・本能センター(腹中枢)
 
「本能」とは言葉通り、先天的、もしくは人生のごく初期に身に付ける要素です。このセンターは別名「腹中枢」と呼ばれるように、自分の体に根差したセンターと言えます。余計な理性や感情を交えない部分であるため、自分の体の状態に正直だからです。



 このセンターに属するタイプは8、9、1です。これらのタイプは共通して、外部に対して抵抗するということがあげられます。外部からの干渉を恐れ、自立した状態を望みます。タイプ8は「主張」として、タイプ9は「怠惰」として、タイプ1は「怒り」として外界に抵抗を示します。




・感情センター(心中枢)
 「感情」とは別名「心中枢」と呼ばれるように、何かに対してどう感じるかというセンターです。基本的に他人との関わりを重視するセンターです。本能センターが外界に対して抵抗するのに対し、このセンターは外界で起きたことに「反応」しようとします。そして、周囲に対しても自分に「反応」してほしいと思っています。



 このセンターに属するタイプは
2、3、4です。これらのタイプは共通して、他人に承認されたい欲求を抱えています。タイプ2は「人に親切する」こと、タイプ3は「成功する」こと、タイプ4は「個性的である」ことを通して、他人の関心を自分に向けようとします。





・思考センター(頭中枢)
 「思考」とは「頭中枢」という別名をもつように、外界で起きたことにどう対処するかを考えるタイプです。考えている間というのは頭の中に引きこもっている状態です。こういった点から「現実」と関わってくことを苦手とするセンターです。



 このセンターに分類されるタイプは
5、6、7です。これらのタイプは常に不安を抱えているタイプです。タイプ5は「知識」によって、タイプ6は「権力への服従、もしくは抵抗」によって、タイプ7は「現実逃避」によって抱えている不安に対処しようとします。





 センターについて面白いのが、
各タイプは自分が属するセンターの他に自分の隣のタイプが属するセンターも少しだけ使うことができるということです。例えばタイプ1は本能センターですが、隣のタイプ2は感情センターなので、その感情センターを少しだけつかうことができます。しかし思考センターに属するタイプが隣にいないので思考センターは使うことができません。さらに、タイプ3,6,9は両隣が同じセンターのタイプですので、別のセンターを使うことができません。これに関しては、別に紹介する“ウイング”の概念を知ると理解しやすいでしょう。





 非常に抽象的になってしまいましたが、このセンターを理解することで自分が何に囚われているかということがわかり、対処法を学ぶことができます。それぞれのセンターについては別個詳しく説明していきますので、ぜひとも楽しみしてください。












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