性格の変化で有名なのは“ペルソナ”でしょうか。これはいわば“対外的な性格”のことを言います。職場においてふさわしいとされる性格を“無意識のうちに”演じていたり、好かれやすい自己を演出している状態です。なじみのある言葉では“世間体”といったあたりでしょうか。それに、なにか非日常的な経験(自己や病気、旅行など)をすることで性格が変化することもあります。ただこれらはあくまでも“後天的な”部分に関するところですので、“先天的な”部分や“人生のごく初期の経験”を重視するエニアグラムの性格タイプでは基本的に考慮しません。
それでは、エニアグラムのタイプというものは不動のものなのでしょうか?確かに基本的なタイプは変化しませんが、各タイプはそれぞれ一定の法則で、タイプの性質を帯びて行ったり、性格と自己との一致を強めたり弱めたりします。それがいわゆる“ダイナミクス”です。エニアグラムの教えにおいても、“性格”は線化していくのです。
次回からはこのダイナミクスについて詳しくお話していきます。
↓参考文献です
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- 9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫)/PHP研究所
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