町山智浩『”アメリカ大統領選挙”について、現地のリポート』ドナルド・トランプとジョー・バイデン 赤江珠緒 たまむすび2020年11月10日(火)放送
(町山智浩)これまでに負けを認めたことがない人だからだと思います。つまり、トランプさんの口癖っていうのはお父さんから言われたことが原因なんですけども。「負け犬(Loser)」っていう風に人のことをすぐ呼ぶ癖があって。これまでにものすごい数、言っているんですよ。数えた人がいるんですけども、何百回、何千回と言っているんですよ。「お前は負け犬だ! 負け犬だ!」って。
たとえばミット・ロムニーさんという人が昔、オバマさんと大統領選で争った時に負けたんですけど。彼のことも「負け犬だ!」って言ったりね。で、ひどいものになるとジョン・マケインさんという人がいて。その人もオバマさんに2008年の選挙で負けたんですけども。その人に対しても「負け犬だ!」と言っていて。要するに選挙で負けた人を「負け犬」呼ばわりする癖があるので、彼は負け犬にはなれないんですよ。
(町山智浩)あともうひとつはやっぱり今、大統領なので不逮捕特権があるんですね。起訴をされないんですよ。でも、大統領じゃなくなったらたぶん起訴されますんで。いろんな形で今、彼はいろんな疑惑があって。まあ起訴には至らなくても裁判をやらなきゃならないんですよ。
(町山智浩)その裁判というのもものすごい数で。セクハラとかレイプだけで20件以上、訴えられています。
(町山智浩)来年の1月20日に大統領を辞めた途端に、ものすごい裁判が待っています。
(町山智浩)明らかになっていって。脱税とかもあるんですが、裁判以上に恐ろしいって言われているのが450億円の負債です。
(町山智浩)だから彼自身が今、探ってるのは大統領を辞めた後も共和党の重鎮として政治に関わっていく……要する彼は上院議員とかではないですから。地位がいきなり一般人になっちゃうんですよ。だから一般人じゃないように地位を固めた段階で、大統領としては敗北を認めるんじゃないかという風に言われてますね。