まんが日本昔ばなし【神さまの縁結び】-「としがみさま」 | 七梟のブログ

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気まぐれ

まんが日本昔ばなし 【神さまの縁結び】

あらすじ

昔、陸奥(みちのく)のある村にお花と権太(ごんた)という恋仲の男女がいた。二人は結婚を考えていたが、お花は大百姓の大事な一人娘、一方の権太は村一番貧乏な小百姓。お花の両親がこの結婚を許すはずがなかった。

そんな9月も末のある日、権太は柄にもなく大奮発して赤飯を炊いた。そして、その夜お花と二人で村の神様の祠に炊いた赤飯をお供えした。来月は10月。全国の神様が出雲に集まって縁組を決める月。二人は村の神様に、出雲に行って二人の縁組を取り計らってもらうようにお願いしたのだ。

思わぬ難題を持ちかけられて困ったのは神様。実はこの陸奥の神様、出雲どころか陸奥から出たことがなかったのだ。それでもお供えをもらって願いを叶えないでは神様の名が廃る。神様は重い腰を上げて出雲へと旅立った。

途中、いくつもの山や谷を越えて、陸奥の神様はとうとう出雲にやって来た。そこで陸奥の神様が見たものは、たくさんの米俵などを手土産に持ってきた立派な身なりの神様たちだった。どこを見渡しても陸奥の神様のようなみすぼらしい格好をした神様はいない。陸奥の神様は、身の縮まるような思いで会場に入り、一番下座の席についた。

さて、出雲の神様が現れ、いよいよ縁結びの審議が始まった。陸奥の神様は立派な神様たちの中で、お花と権太の縁組についてなかなか切り出せずにいた。そうしている間にどんどん日は過ぎ、とうとう審議も最終日になってしまった。そうして審議も終わろうかという時、「権太とお花を夫婦にして下されー!!」陸奥の神様は割れんばかりの大声で叫んだ。

この大声に会場の神様たちは肝を抜かれたが、そこまで陸奥の神様が言われるなら大丈夫だろうと言うことでこの件は了承された。どうにかこうにか務めを果たした陸奥の神様は村に帰り、お花の両親の夢枕に立ち、お花と権太を夫婦にするよう告げた。

こうしてお花と権太はめでたく夫婦となり、陸奥の神様に毎日お参りして、いつまでも仲良く暮らしたそうじゃ。


今年も、出雲で神さまだが、縁結びの審議があったかな

 

 

 

まんが日本昔ばなし 「としがみさま」

あらすじ

むかしむかし、年神さまという神様がいた。その年神さまの仕事というのは、年(とし)の晩に一軒一軒家を回って年を一つずつ配るという仕事だった。年神さまは村人から嫌がられていたので、毎年憂鬱で胃を痛めていた。

ところで、村外れにお爺さんとお婆さんが住んでいた。この二人も年神さまと同じ様に毎年年の晩が近づくと憂鬱な気持ちになるのだった。そんな中でも二人は若い頃を思い浮かべながら懐かしさに浸っていた。こうしてお爺さんとお婆さんは、年神さまから年を貰わないで済む方法を毎日一生懸命になって考えた。

そしていよいよ年の晩がやってきた。年神さまは仕方なく痛む胃を押さえながら、人々に年を配る準備を始めた。年神さまは次々に人別(にんべつ)帳の名前を呼ぶと、袋の中へ人々に配る年の札を入れていった。ちょうどその頃、村外れのお爺さんとお婆さんは家を抜け出した。お爺さんとお婆さんは、年神さまが年を配っている間に少し離れた竹やぶに身を隠すことに決めた。

年神さまは嫌がる村人を見ると、段々元気が無くなっていった。そんな中、有難がる老夫婦や喜ぶ子供、そして年を貰うことによって立ち上がる赤子に感動し、気の滅入っている年神さまも少しは自信をつけた。除夜の鐘が鳴るまでにお爺さんとお婆さんに年を配っておかないと、二人は正月が来ても年を取らないことになる、年神さまは急いでお爺さんとお婆さんの家へ行ってみたが誰もいなかった。

さあ、大変な事になってしまった。二人に何とか年を配らねば、年神さまの役目が果たせないのだった。年神さまは焦った。焦ってあっちこっち探し回ったがどこにも見当たらなかった。何と年神さまは誰も見ていないのをいいことに、残った二枚の年札をポイと捨てて帰ってしまった。そして何と捨てたはずの年札が、偶然空から竹やぶの中にいたお爺さんとお婆さんの元に届いてしまった。

こうして、竹やぶに逃げ込んだお爺さんとお婆さんは結局年を一つ取ってしまったが、その後も増々二人仲良く元気に暮らしたそうだ。


この話好きです 七梟