あの日
同僚の誘いにのり
合コン擬きな 集まりの
数人のメンツで
ホストクラブ に行った

男ばかりなら 行かない場所
だから 興味本位ってのもあったのだろう
俺も ホイホイついてった

家に帰りたくない…ってのもあったんだ
幸せな 結婚をしたと思っていた
理想と現実は 違うんだなと
今は 分かる

席につき 接客の男達が
お久しぶりです。
と 彼女達に 囁く
なんだ 常連なのか と納得した時
少し離れた 騒がしいテーブルの
人と人の隙間から
小柄な男が 
柔らかな 表情で 笑っているのが見えた

何となく その男の顔を見ていたら
向こうもこっちに気づき
一瞬 無表情になった
そして 人差し指を口にあてて
こう言ったんだ

後でね…

聞こえないはずの声が
聞こえた気がした