いつもみたいに 肌を合わせ
相性のいい 体を打ちつける
ギシギシと ベッドを鳴らす
合間に聞こえる 艶やかな声
一層 啼かせたくて

なんで あの日…

と 言いかけて 止めた
自分勝手だけど
今この時間を 楽しみたい
幸せでありたい
この 笑顔を見ていたい
厭らしく 喘ぐ
仰け反る姿を 見ていたい

あなたは 私を見ていない

そう、俺は 捨てられた
いや そう仕向けたのかもしれない
政略結婚という 時代錯誤な 現実から
抜け出せた俺にでも 変わらず

おかえり…

と言って 出迎えてくれるだろうか
こんな狡い男でも…

そんな事を考えながら
揺れる お前の口から
心のどこかで
覚悟していた 言葉が呟かれた時

ごめん…

と 耳元で囁いていた







揺らされながら泣いていたお前の顔を
桜の舞い散る 木の下で
あの日渡すはずだった 小箱を 握りしめ
思い出していた