嘘の四拾壱 「30mSv/年」 (続) | 夢破窓在のブログ

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嘘の四拾壱 「30mSv/年」 (続)

当時のアホな説明をネットで見ることが出来ます。

ラジウムによる被爆はセシウムなどによる被爆と性質が異なる。外部被爆の主な原因となるのは透過力の高いガンマー線です。
ラジウムの発するガンマー線のエネルギーはセシウムの3分の1から4分の1と非常に低い。


アルファー線もベータ線もガラスの容器は透過できません、木の箱に入っていましたから出て来る事もありません。
床下から発せられるのはラジウムとその娘核種が発するガンマー線です。
主なものとセシウムを比較してみます。
  核種     MeV   確率(%)
 Ra226   0.186    3.59
 Pb214   0.352   35.6
 Bi214    0.609   45.5
         1.764   15.3
 Tl210    0.800   99
         1.316   20.8
 Hg206   0.305   26
 Tl206    0.687   91
 Cs137   0.662   85.1

「ラジウムの発するガンマー線のエネルギーはセシウムの3分の1から4分の1」などと言う前に、1回の崩壊でエネルギーが発せられる確率を比較して欲しいですね。照射される確率が20倍近く違う事に先に言及するべきです。ラジウムは25回崩壊してようやく1回ガンマー線を放出します。エネルギーだの透過力だのと言う以前に放出する確率が違うのです。
上記のコメントが話にならないのは娘核種に触れていないからです。ビスマスやタリウムなどが頑張っていますね。セシウム顔負けの「透過力の高いガンマー線」を放っています。
ラジウムのみの放出するエネルギーをセシウムと比較しても意味ありません。比べるのならTl210と比較するべきです。
「外部被爆(又は内部被爆)」などと強調する人の言う事は信用してはいけません。

こんな意見の人もいました。

女性は主として布団やマットレスなど寝具の上で被爆した可能性が高い。ガンマ線は布団などに吸収されて大幅に減衰していたはずです。
仰向けに寝ていたとすると被爆箇所は背中に集中した筈です。
人体への影響は体全体の平均値で考えるべきなので、背中で浴びた放射線量の10分の1になるのです。
女性が1年の半分を寝室で過ごしたと過程しても、実際に女性が受けた被爆量は1年に0.8ミリSvになると思われます。


ものの本には鉛の板じゃないと防げない、と書いてあるガンマー線が布団で大幅に減衰するのだそうです。
和室というから畳を敷いてあった可能性があります。
木の箱を透過し、床板を透過し、畳をすり抜けたガンマー線も布団にはかなわなかったということなのでしょうか?
それでも壁面を透過し、塀を透過して道路に至ったと言うのですから、大幅に減衰する前の核種が発するエネルギー量は大変な量だったということになります。

「体への影響は体全体の平均値で考えるべきなので」
背中に水ぶくれができて、爛れるかどうかという時に、身体全体の平均値など計算してどうなるというのでしょう?
「女性が受けた被爆量は1年に0.8ミリSv」
ということは1時間当りの被爆量は、
 0.8÷365÷24=9.13x10^-5ミリSv/hr=9.13x10^-2マイクロSv/hr
年の半分は部屋にいないでこれだけ浴びたのですから、ベッドの上の線量は倍の0.1826マイクロSv/hrであったと推算されます。
「道路で最大3.35マイクロSv/h」ということは、ベッドの上の被曝量は道路より少ない?どこか別の場所にもラジウムが埋めてあるということなのでしょうか?

こんな事を言っているアホもいました。

「年間1ミリSv以上が危険である事には変わりません。それでも30ミリSvを被爆したからといって体に必ず影響がでるというものではありません。人によって違いが出ます。」

お婆ちゃんの被爆量は約1Sv/年です。これを50年間浴びてきたのです。ご家族も相応の被爆をして来た筈です。

「年間1ミリSv以上が危険」などと言う、いい加減な数字を上げないで、ガンマー線を年間1Sv(千倍)浴びて具合が悪くなった人の実例を上げるべきです。

山口県の放射線の平常値は0.128マイクロSv/hrです。年間被爆量は、
 0.128x24x365=1121.28マイクロSv/年
年間1ミリSvの被爆が危険と言うのなら1.12ミリSvを被爆する山口県から人を退去させるべきではないでしょうか?
高線量地域で有名なイランのラムサールの被爆量は1日あたり0.19ミリGy。
年間71ミリGy。再三調査団が入ったにも関わらずガン患者が多いなどと言う報告はありません。

そう言えば、年間1mSvの規制を20mSvにするといったら泣き出したガッコの先生がいましたね。
「年間100mSvは安全」と言って、訴えられちゃったお医者さんもいました。

誰が泣き出そうが、誰が訴えられようが、お婆ちゃんの被爆量は約1Sv/年です。
(核種と道路の測定地点との距離が20mの前提です。距離によって増減します。)