放射脳の世界は嘘八百
嘘の四拾壱 「30mSv/年」
改めて世田谷のお婆ちゃんの話を考えて見ましょう。
報道によると、おばあちゃんの被爆量は年間30mSv。
民家の前の道路で最大3.35マイクロSv/h、民家の敷地内では8.4マイクロSv/h、壁面で18.6マイクロSv/hという高線量が検出されたと記事にあります。
核種は床下の収納に存在しました。おばあちゃんのベットの脇のあたりと言いますから、寝ているお婆ちゃんとの距離は2.5mとします。
壁面と核種との距離は6m。
敷地内というのはどの辺か知りませんが核種との距離は10mということにしておきます。道路と核種との距離は20mとします。
20m離れた場所で3.35マイクロSv/hr。
ガンマー線は距離の2乗で減衰しますから、10m離れた場所の線量は、
3.35x(20^2÷10^2)=13.4マイクロSv/hr。
敷地内での8.4マイクロSv/hは少ないように思えますが、11~12m離れていたのであればおかしな数字ではありません。
6m離れた壁面では、
3.35x(20^2÷6^2)=37.22マイクロSv/hr。
18.6マイクロSv/hというのは少な過ぎます。
これも8~9m核種から離れていたとすればおかしな話ではないのかも知れません。
2.5m離れたベッドの上では、
3.35x(20^2÷2.5^2)=214.4マイクロSv/hr
1日あたりの被爆量は、
214.4x24=5145.6マイクロSv/day
1年間の被爆量は、
214.4x24x360=1.88x10^6マイクロSv/年=1880mSv/年
お婆ちゃんは1年中ベッドで伏せていたわけではありません。
だとしても「おばあちゃんの被爆量は年間30mSv」なんてどこからこんな数字が出てきたのでしょう。
距離をどのように調整しても「年間30mSv」は考えられません。
これは明かに嘘です。
壁面とか敷地内の数字は新聞記者が測った数字の可能性もありアテに出来ません。しかし、道路の数字は、針が動いたのを見て「なんじゃこれは?」、目をこすって、何度も測り直して確認したと思います。話を聞いて呼ばれた専門家も何回か確認していると思いますから信頼性が1番高いと思われます。
お婆ちゃんは8時間はベッドに寝ていたでしょうし12時間は部屋にいたと考えられます。となればお婆ちゃんの年間被爆量は約1Sv/年という話です。
(壁面や塀の抵抗による減衰を考慮していません。実際はこの数字より高いと思います。)
ガンマー線というのは電磁波です。可視光線や紫外線と同じものです。
被曝すれば、そのそばから冷めて行きます。
1日、1kgあたり 5145.6マイクロ・ジュール/day、これだけ浴びたからと言ってどうという話ではありません。
(続く)