放射脳の世界は嘘八百
嘘の弐十弐 「原子力災害対策本部」
「解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値」
平成23年6月レポート別紙より抜粋
[ プルトニウム ]
放出量[Bq]
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12
試算値にしてもこれはお粗末な試算です。
ウラニウムやプルトニウムは大変に重たい物質です。
酸化物になっても比重は10以上あります。
プルトニウムは原子炉の中では燃料ペレットの中に1つの点として生成されます。
こんな重いものが大気中に放出できる筈がないのです。
PM2.5くらいの微粉末にして放出すれば、しばらくは大気中に存在するのかもしれませんが、核爆弾ではあるまいし、福島で燃料ペレットが細かく砕けることは考えられません。
融点2800℃を越える物質が沸点を越えて気化したと言う話になると、融点が1500℃前後の圧力容器や格納容器は蒸発して消えて無くなっている話です。
プルトニウムが大気中に放出されたという話は馬鹿げています。
使用済み燃料棒に残るプルトニウムの量は核燃料の1%程だそうです。これは生成量というより燃え残りです。
事故を起こした炉内の燃料は1.5年間使用したものとすると、3~4年間燃やした使用済み燃料とは各プルトニウムの生成量は若干違ってきますが、ここでは同じ比率で生成されるものとします。
この比率のまま大気中へ放出されたものとします。
上の表に半減期と使用済み収率を書き加えます。
放出量[Bq] 半減期 使用済み収率
Pu238 1.9x10^10 87.7y 2%
Pu239 3.2x10^9 2.4x10^4y 58%
Pu240 3.2x10^9 6.5x10^3y 24%
Pu241 1.2x10^12 14y 12%
Pu239とPu240の収率は、
58÷24=2.417
2.417倍Pu239の方が多い。
半減期はPu240の方が3.69倍短いので、それだけ崩壊量が多い。
3.69÷2.417=1.54
Pu240の方が1.54倍崩壊量は多い筈なのです。
Pu239とPu240の崩壊量が同じなんて有り得ません。
Pu238の収率はPu239の29分の1です。
半減期は273.7分の1です。
273.7÷29=9.44
燃料ペレットの中での崩壊量はPu238の方が9.44倍多い筈です。
上の資料では、
1.9x10^10÷3.2x10^9=5.94
全く計算が合いません。
大き目の丸フラスコを用意します。
この中に青い色の金平糖を丸の部分一杯に入れます。
これを取り出して目方を量って100分の1を赤い金平糖に変えます。
よく混ぜてフラスコに戻します。
外側から見える赤い金平糖がプルトニウム、青い金平糖がウラニウムです。
原子炉の中だろうが、外に出ようがプルトニウムはウラニウムの中に僅かに点在するだけです。ミクロの世界に縮めてみても同じです。
この微粒子が空気中を漂ったと仮定して、これを「プルトニウムの大気中への放出量」などと呼べるのでしょうか?
微粒子の内側で崩壊するアルファー線は外側には出てこないと思います。
「大気中への放出量」と看板を掲げたのなら、微粒子の表面での崩壊量を示すべきですがどのように試算したのでしょうか?
となると微粒子の大きさが問題になりそうです。PM2.5とPM5では「大気中に放たれる」アルファー線の量が違ってきます。
同じ表にセシウム137が記載されていますが、こちらは水酸化セシウムとして湿気に滲んで広く拡散しますからxxベクレルが全て大気中に放たれます。
プルトニウムは粒子が大きければ大気中に放出される量は数分の1になります。
最大の崩壊量のPu241、これってベータ崩壊です。
1ベクレル当たりの崩壊エネルギー量はPu239の約250分の1です。
電子とアルファー粒子ではブラッグピークの関係もあり、人体が受ける影響は大きく違います。漫然と並列に表に書いて良いものでしょうか?
ま、どちらも幾らの飛程もないのですが。
普通の人がこの表をみるとPu241が環境に1番影響が大きいと解釈してしまうのではないでしょうか?
これ、国連に提出した資料なのだそうです。
渡す方も、受け取る方も、放射脳で脳みそがウニになっています。
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12
放出量[Bq]
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12
放出量[Bq]
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12
放出量[Bq]
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12
放出量[Bq]
Pu238 1.9x10^10
Pu239 3.2x10^9
Pu240 3.2x10^9
Pu241 1.2x10^12