権現岳 天女山コース | dekoの徒然日記

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生きていれば いろいろあるけど まだまだ 
生きていかなくちゃならない それならば 
少しでも楽しく生きていこうと思う

八ヶ岳連峰の権現岳(2715㍍)

土曜日の2月2日に計画

ちなみに、この日は夫婦の日

カーナビさんが教えてくれた

でも、二人とも「そうなんだ・・ボーッ

こんなもんだよ、熟年夫婦ププッ・・・

が、強風予報が出てる

う~ん、どうしよう涙目

昨年はラツセルに苦しみ

三ツ頭で撤退した・・・

木曜日の降雪状況も心配だ

いろいろと調べて考えたうえで

途中撤退を視野に入れての

権現岳とした

5時、天女山入口ゲート着

この季節は、上のPまで行けない

下の更地に停める

台数は…7台くらい可能か

強風予報が出ているせいか

この日は、3台目に滑りこめた

チェーンアイゼン装着

5:30出発

今日の先行者は3人か?

トレースありハート

ヘツデンの灯りの中に

今日の登山が見えてきた

暁の空に

三日月どんぶらどんぶらこ

黒々とした空に浮かんでる

薄皮を剥ぐようにして

夜が少しずつ遠のいていく

ふと見上げれば

お月様は紺鼠色の空の上

天の河原着

ここでヘッデンを仕舞う

富士山、今日もおはようさん

金峰山の五丈岩

ぽちっと見えて、おはようさん

時間の流れが見える

刻々と景色が変わっていく

南アルプス、おはようさん

甲斐駒さんは雲被り

景色に見惚れて、先に進めず

ここでいいやと山心萌えー

かきんこちんに凍ってて

ざくざく音が同行者

やっとこさっとこお日様が

顔を出してくださった

雪が山が染まっていく

ふぅ・・と息吐き

余分な緊張や気負いを追い出す

今のところ風はない

チーンアイゼンでも、まだ大丈夫そうだが

傾斜が、さらにきつくなる前に

12本爪アイゼンに変えよう

2000㍍着

断続的に補助ロープが出てくる

雪が緩すぎてアイゼンの効きも悪い

ばふんぼふん

音がしそうなくらいのフワフワ雪

右を見れば赤岳さんおんぷ♪

うん、キツイよね・・・ボーッ

無心になって、わっせわっせ汗

今、頑張れば

今日が、いい1日になるんだよ

美味しいビールが飲めるんだよ

先行者の足跡に

自分の足跡重ねて歩く

感謝感謝、ありがとう

前三ツ頭着

南八ヶ岳の最南端に位置する

風は、そよそよ

うん大丈夫

御嶽山

中央アルプス

北岳の向こうには

ちら見えの間ノ岳と農鳥岳

農鳥、間ノ岳、北岳、アサヨ峰、甲斐駒仙丈

手前には日向山

置いてけ堀の山心・・・・

前三ツは風が強く、雪は飛ばされ

積もる事は少ない場所だ

先へ進もう

針葉樹林帯の中に入っていく

積雪が凄い

先人の足跡穴ぼこ

入れて出して、また入れて

わっしょいわっしょい歩き続ける

名峰富士見守られ

よいしょよいしょと登っていく

きゅっきゅきゅっきゅと音させて

雪を楽しむ

遠くに北アルプスも見えてきた

はぁぁぁぁ、たまらんねキャー

歩幅が合わず苦戦する苦笑い

風が、ちょっと気になり始める

時折、ごごっと吹いてきた

三ツ頭着

権現、阿弥陀、赤岳

ここで登場、そろい踏み!ピンクグラ

いいねいいねを連打する

編笠山の向こうには

中央アルプス、北アルプス

コンデジだと綺麗じゃないのが哀しい

さぁて行こう

あの尖がった頂にハァト

風が、だいぶ強くなってきた

赤岳右手に、わっせわっせ

ここでストックからピッケルに変更

滑ったら、ず~っと下まで滑落する

雪も緩いので、慎重に行こう

四つん這いになって登っていく

右足、左足、ピッケル

ひとつひとつの動作を丁寧に

うっ・・油断した!!

踏み抜いて、腰まで埋まる

振り向くと

笑って写真を撮ってる夫ブチブチ

救助要請せず自力脱出

もう少しで頂にハート

頑張れ、自分!

風は、まぁまぁ・・・

先行者が下山してきた

夏道だと鎖場がある辺りだ

この時期は、イヤラシイトラバースとなる

ふっふっはぁはぁ

リズム良く呼吸を繰り返す

風が強くなってきた

もう少しもう少し・・・

トラバースが多くなってきた

ピッケルを刺しても埋まっていく

足もと手元、しっかり確認!

おっ、山頂が見えてきた

モナカ状態の雪面

しゃりぱきしゃりぱき登り続ける

着いた~日本国旗

ほっと一息

鉄剣は重たくて持てないので

寄り添って撮る

ギボシの右には

北アルプス

さて下山しよう

富士山見ながら、とっとことっとこ

山頂直下のトラバースは慎重に

難所無事通過

雪庇の浪越の名峰富士

三ッ頭に向って

まずは急降下

時間の見通しがたったので

風を避けてランチタイム

ぽかぽかで眠たくなってくる

ピッケルからストックへ

12本爪からチェーンアイゼンへ

身支度整え再スタート

振り返る

左から

権現岳、硫黄岳、横岳、赤岳

カッコ良すぎて、去り難いWハート

三ツ頭への登り返し

突風に耐えながら登っていく

三ツ頭に戻ってきた

樹林帯の中に入って

ほっと一息

ばふばふ歩いて下っていく

ふわふわの雪を楽しむ

途中で、ちょっと遊んでみたり

今の気持ちを、お制作キャー

お日様が

流れ落ちるようにして

沈み始めた

南アルプスは、シルエットとなった

南アルプス眺めながら

ここでコーヒータイム

天女山に戻ってきた

登山口着

きついけれど

やっぱり大好き権現さん

ありがとうございました

おしまい

先日、 谷川岳熊穴沢避難小屋近くで

山スキーの方が雪崩に巻き込まれました

2日後の28日にご遺体で発見されたようです

ご冥福をお祈り申し上げます