巻機山 その二

牛ヶ岳へ向かう

足取り軽く、気持ちも軽く

自分を中心として広がっているような心地よい世界

木道コツコツ

いい感じ

ゆっくりと今を楽しみたいのに、気持ちが軽すぎてとっとことっとこ

こんな場所でテン泊して

夜に優しく抱かれて、朝に太陽のキスで目覚めてみたい

「貴方は星の数を数えてて、私は貴方のホクロの数を数えるから・・」
妄想ですので、お許しを・・・

牛ヶ岳着

野口健をしゅっとさせたようなイイ男がいた

チラリと見て、後は景色を眺める

赤や茶色や緑や黄色

いろいろいろ色々いろいろ色々

秋よまだいろ、ここにいろ

野口健似の男性とぼちぼちと話す

「割引岳もいいですよ・・・ｅｔｃ」

う～ん、中身もイイ男だ

名残惜しいが、巻機山に戻ろう

　　（野口建似の男に名残惜しいのではない・・・念のため）

おっといけない、その前に

誰もいないの確認して

ずばっと一発、決めておこう

山に感謝を捧げよう

「あなた足元気をつけて・・・笹で木道見えないよ」

言ってるそばから己が落ちる

本当の山頂に戻ってきた

巻機山へと道は続く

巻機山に戻ってきた

コーヒー淹れて一休み

じんじんじんじん背中が暑い

左は割引岳

迷ったが行かずに下山

う～ん、きもちいいよ～

ニセ巻機山まで戻ってきた

ずばっーと広がる景色に向かって、しゃしゃっしゃっしゃと下っていく

お天道様があっちへこっちへ

山の色も変わっていく

名残惜しい景色が広がっている

下山するときに感じる寂しさが、ぽとぽとぽとほと足元に落ちた

黄色や

赤や

茶色や

いろんな緑

今日のお山は、お化粧上手

惚れたぜ巻機山

野口健に激似の男
途中でニコヤカに抜いていく
「割引岳も登りましたか？」
「いえ今回はやめました」

「じゃ・・・」
ﾄﾞｯ(°Д°〓)ｷｭｰﾝ
爽やか過ぎるやん
う～ん、山が最後にもうひとつだけ
いいものを見せてくれた

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