「プリーズ」と「サンキュー」は、単なる言葉ではなくて、礼儀です。
英語圏では、子どもが「プリーズ」、「サンキュー」と言えるようになるまで、親がくどいほど注意します。
プリーズを言わないとどういう感じか、少し大げさですが書いてみます。
今、あなたは国際線のキャビンアテンダントさんだとします。日本人の乗客に、にこやかに英語で聞きます。
「ビーフにしますか?チキンにしますか?」(機内食には色々なバリエーションがありますが、一例として。)
すると、男性も女性も多くの方が、
「ビーフ!」「チキン!」と、単語だけで答えます。
ビーフ、チキンのあとにプリーズをつけないと、まるで「ビーフくれ!」「チキンくれ!」と言っているかのような、横柄な印象です。意図せずに失礼な人になってしまいます。
ですので、
「ビーフ、プリーズ」
「チキン、プリーズ」
と、必ずプリーズをつけて下さい。
何かものを頼むときや、買い物をするときは、「欲しいもの」のあとに必ずプリーズをつけて下さいね。
何かが必要ですか?と聞かれたり、何かをしてもらうときも、イエス、と答えるだけではなくて、「イエス、プリーズ」。
不要なときは、ノーだけではなくて、「ノーサンキュー」。もっと言えば、
"Thank you, but no thank you."
カジュアルに言うなら
"Thanks, but no thanks."
英語を話せる、話せないではなく、プリーズとサンキューを言って初めて、普通に感じのよい人になります。
日本語だと礼儀正しい方々が、英語になると横柄な印象を与えてしまうのはとても残念です。
まずは、単語にプリーズをつけてみる。そして、小さなことにも意識してサンキューと言う。
それだけで印象がよくなります。
あともうひとつ。人にぶつかったら、
「エクスキューズ・ミー」と言いましょう。日本のラッシュ時に、このルールがあれば、世の中がもう少し優しくなるかもしれません。その代わり、四六時中、エクスキューズ・ミーと言うことになりますが(>_<)
※注意:文の初めにプリーズをつけると(例えばPlease sit down )、強制的なニュアンスになるときがあります。特に、sit downは、学校の先生や親が子どもに言うニュアンスですので、大人同士の会話では、"Have a seat./ Please have a seat."を使います。