こんばんは!
カウントダウンはついにあと3日(=゚ω゚)ノ てことで基本的に土日はブログ更新しないんだけど今回は特別ですよしょうがないなあもう! しゃちょたまです。
書名 :ファイアスターター 下
著者 :スティーヴン・キング
訳者 :深町 眞理子
発行所:新潮社(新潮文庫)
読了日:2022年6月9日(木)(再読)
【あらすじ】
アンディ父子はついに〈店〉に捕らえられたが、自分の超能力が惹き起こした惨事に対する罪の深さに苛まれるチャーリーは、二度と火を起こそうとしない。〈店〉の工作員レインバードは、雑役係を装ってチャーリーに近づき、彼女の心に入り込もうとする―――――。
超能力を持って生まれた少女の深い絶望感と、現代の生活にひそむ不気味な恐ろしさを、生々しい臨場感で描く新しい恐怖小説。
ネタバレあります
上巻のことはこつらに書きますた!!
ろくなこと書いてねーけんど!!
上巻であんだけがんばっていたお父さん、アンディさん!!
〈店〉に捕まって、父子引き離されてからは、見るも無惨なふぬけのろくでなしに成り下がってしまいます。
クスリ漬けにされてぶくぶく太って、毎日毎日ぼーっとテレビを見ているだけ。悲し
一方、娘のチャーリーちゃんは、断固として〈店〉の超能力実験には協力しない、絶対に放火能力は使わない!! と、凜々しい決意。
駄菓子菓子!! たまたま起こった施設の大規模停電を機に、流れは変わる。
暗闇の中で女々しく泣き叫ぶアンディは、そこでやっと愛する娘を思い出す。強かったかつての自分を取り戻す。
同じ施設内、同じ時間、停電の暗闇を利用したレインバードの巧妙な演技に騙されたチャーリーは、この危険な男を信用するようになってしまう。レインバードはついに少女の心に取り入ることに成功したのだ・・・。
ちなみにこのレインバードという片目の男、〈店〉の工作員でありながら、超能力の研究なんかはどうでもいいんです。
チャーリーを完全に支配して殺したい、という歪んだ願望のために生きている
娘の危機を察した父は、自らの精神支配能力を復活させ、ついに反撃に出る!!
悲劇の父子は無事救われるのか~い!?
ハラハラドキドキの展開~!!
という感じの物語でした。チャーリーがかわいそ過ぎて、そして健気すぎて見てられない
いい子過ぎるのもアレだよな。
悪い相手だけにチカラを集中しちゃえば、馬たちはもしかしたら安全かも知れないじゃん! 火ィ、つけちゃえよ~!!
と思ってしまいます
まあでもアレか、こんな恐ろしいチカラを悪い子が持ったら最悪だしね。
若き日(40年前!)の恐怖の帝王・キングの冴えまくる筆致。堪能しました。
翻訳の深町眞理子さんが本書の解説で、キングのことを
「ようやく30代半ばに達したばかりの若い作家」
と書いてるのを見て笑ってしもた
↑現在74歳
・・・深町眞理子さんは今いくつなんだろう
さて、長い間お送りしてまいりました、本の紹介ブログも今回で終了です。誠にありがとうございました。
読んだ本の紹介というより読んだキングの紹介だったな
キングばっかりですいませんでした!!
なんつってもね、キングの作品は『ファイアスターター』の厩舎の戦闘シーンなんかでもそれが遺憾なく発揮されているけど、ものすごく描写がリアルで細かいのです。
銃から放たれた弾道が、その周囲の空気を熱して歪める様子とか
これこそが、キングが「読者が勝手に情景を想像することを許さない作家」と言われるゆえんです。
行間を想像する必要がまったくないほど緻密に描く。だからどんな読者の脳内にも、ほぼ同じ情景が世界が再構築されている、という・・・
それでもキング本人としては、ご自身の想像した世界を言語化しきれてはいないんだろうね、満足してないんだろうね。だってやたら映画を撮りたがるもんね。
筆が届かないとこはカメラでどうにかしようっていう。
キューブリックの『シャイニング』に激怒したのは、ご自分の脳内で展開したもんとは全然違ってたんでしょうね。
キューブリックの野郎~、勝手に情景を想像しやがったな! と
70代となり、押しも押されもしない大ベストセラー作家になった今もまだまだやる気が漲っているのは、要するに書き足りないってことなんだと思う。
比べるのもおこがましいですが、ぼくはすっかり書き足りたのでブログを辞めますけどね
うむ。なんかダラダラと書き垂れ流してしまいました。申し訳ありません。
書き足りないのか~い!?
読書記事もこれが最後なので大目にみてちょんまげ
今後もワタクシ、人知れず、いろんな本をのんびり読んでいきたいと思う所存であります。
完!!
まず、次は『クージョ』を読む。これも再読。
映画版のタイトルは『クジョー』なんだよね。
シン・ウルトラマンのゾフィーがゾーフィだったのを思い出すねっ。