3/17実録ドラマスペシャル
『女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年』
みどころ
日本で実際に起きた女性による重大犯罪を追う実録ドラマが、新たに誕生します。
題材は、松山ホステス殺害事件の犯人、福田和子。
整形を繰り返し、偽名を使って、時効ギリギリまで全国を15年もの間逃げ回った悪女の一生を、寺島しのぶという比類なき女優を得て、ひりつく様な緊張感で描き出します!
■実力派女優、寺島しのぶが整形逃亡犯、福田和子に挑む!!
「7つの顔を持つ女」「稀代の悪女」――いくつもの悪名を持つ女性犯罪者、福田和子。
殺人という忌むべき犯罪に手を染めながら、大胆不敵な行動と欲望のまま生きる凄まじいエネルギーを糧に、15年に及ぶ逃走劇を繰り広げ、時効寸前で逮捕された人物です。
1982年(昭和57年)、和子は愛媛県松山市のマンションで同僚のホステスを殺害。
遺体の遺棄のみならず、家財道具の強奪にも夫の手を借りた和子は、なんとそれら調度品を愛人との愛の巣へと運び込ませます。
その後、警察の捜査をかいくぐり県外へ逃亡。
二度の整形手術、20もの偽名を使い分けながら、北海道から山口まで全国規模での逃避行を続け、ある時期は老舗店の女将に収まるという荒業までやってのけます。
こうした常人の想像をはるかに超えた和子の行動原理は、人々の心に“モンスター”として記憶されることとなりました。
一方で和子は、置き去りにしてきた子どもへの思慕を募らせる、母親としての側面も見せます。
しかし、その行動はやはり大胆そのもの。老舗店の女将時代、和子は息子の一人を呼び寄せると、親戚の子と偽って店の主人やその両親とともに同居生活を始めるのです!
行く先々で男を籠絡した和子。
男性ばかりでなく周囲の人々からも愛された和子。
我が子を愛おしむ和子。
はたして、本当の和子の顔とは…。
この史上稀に見る逃亡劇を繰り広げた犯罪者・福田和子を、今作では日本を代表する実力派女優の寺島しのぶが演じます。
テレビ、映画、舞台からのオファーは引きも切らず、常に体当たりの演技で高いハードルを越えていく寺島しのぶが、福田和子の壮絶な一生を生々しく蘇らせます!
■スペシャル感溢れる豪華キャスト陣が大集合!
いま再び「福田和子」を「実録」ドラマとして描く、という今回の企画に対し、実力派揃いの超豪華キャスト陣が集結しました!
福田和子の逃亡前の夫役に滝藤賢一、福田和子と知らず夫婦同然の生活を送る事になった老舗店の主人役に杉本哲太、時効直前の逮捕劇へと繋がる通報を行ったおでん屋の女将役にキムラ緑子。
そのほか木村佳乃、眞島秀和など、豪華キャストの面々が鬼気迫る演技で、この『実録ドラマ』に更なるリアリティと緊張感をもたらします!
主な登場人物
福田和子………寺島しのぶ
『松山ホステス殺害事件』の犯人。
夫と4人の子どもを愛媛県に残し逃亡。数々の偽名を使い、美容整形を繰り返して別人になりきるなど、大胆な嘘を塗り重ねながら15年に及ぶ逃亡生活を送り、時効寸前に逮捕された。
絶世の美女というわけではないが、愛嬌に加え独特の凄みがある。
如月夏希………松岡茉優
『週刊フォーラム』編集部に配属された新入社員。
ファッション誌希望の夏希にとっては不本意な配属だったが、勝矢の指示で福田和子事件を取材するうちに、記者としての自覚が芽生えていく。
勝矢真司………安田 顕
『週刊フォーラム』編集長。
夏希に福田和子事件の取材を命じる。
福田俊次………滝藤賢一
和子の夫。
和子がさまざまな顔を持つことなど欠片も知らず、良き妻であり、良き母である和子を愛している。
とみ子………キムラ緑子
福井県にあるおでん屋の女将。
常連客の女性が和子と気づき通報。
時効直前の逮捕劇につながる。
福田貞夫………中村倫也
和子の長男。
和子は逃亡中も彼に連絡を取り続け、石川県で素性を隠して暮らしていた老舗店にも、自分の親戚と偽って呼び寄せるほどに、強い愛情を注いでいた。
五十嵐忠………眞島秀和
松山時代の和子の愛人の一人。
和子に家庭があることを知らず、和子を高松の良家の子女と信じていた。
渋川斉一郎………杉本哲太
石川県にある老舗店の主人。
金沢に逃亡した和子と知り合い、和子と夫婦同然の生活を送る事に。
高山芳江………木村佳乃
和子が勤めていた松山にある高級クラブのナンバーワンホステス。
源氏名は愛。
事件の被害者。
あらすじ
とある大手出版社の『週刊フォーラム』編集部に配属された新入社員の如月夏希(松岡茉優)は、編集長の勝矢真司(安田顕)から、ある企画の取材を命じられる。
『女の犯罪ミステリー 福田和子』。
ファッション誌への配属を希望していた夏希にはまるで興味のない題材だったが、“魔性の女”、“美容整形”、“逃亡生活15年”といった稀代の犯罪者、福田和子を彩る刺激的な言葉が夏希を触発。
さっそく和子の足跡をたどる旅へと出かける…。
愛媛・松山――事件はこの場所から始まる。
昭和57年。
34歳の福田和子(寺島しのぶ)は、松山の高級クラブでホステスとして働いていた。身なりのいい客たちが静かに酒を飲む落ち着いた雰囲気の中にあって、豪快で気取らず人懐こい接客をする和子は異彩を放っていた。
絶世の美女というわけではないものの、愛嬌と独特の凄みを持つ和子は、他のホステスたちの目も気にせず、むしろ当てつけるかのように客と戯れてみせる。
だが、そんな自由奔放な和子にも敵わない相手がいた。
客の目を引きつけてやまない美貌の持ち主、この店ナンバーワンの愛こと高山芳江(木村佳乃)だ。
客から高価なプレゼントをもらい指名の絶えない芳江を、和子はどうしても視界から外すことができなかった…。
そんな和子も、家に帰れば夫と4人の子どもを抱える一介の主婦。
夫婦仲は良く、幸せな家庭を築いていた。だが、同時に愛人もいた。
それも複数。家のローンに加え、愛人との密会にかかる金を工面するため、和子は夫に内緒で闇金融から多額の借入を重ねていた。
いよいよ首が回らなくなった和子は、芳江の家を訪ねていく…。
瀟洒なマンション。
家具も調度品も豪華なものばかり。
高価な着物や宝石など、客からの貢物で溢れている芳江の部屋で、和子は適当な嘘の理由を作り、金を無心する。
しかし、芳江は自分も自身の店を出すための資金が必要だと言って、和子の依頼を拒否。
おわびにと、和子に酒を振る舞ううち…。
無防備な芳江。
数々の高級家具や調度品を見つめる和子。そこに、魔が差し…。
和子は手近にあった帯締めを掴むと、芳江の首に巻きつけ絞殺。
遺体の搬出と山中への遺棄には夫・俊次(滝藤賢一)に手伝わせ、芳江の預金は親類に頼んで全額引き出し、さらに家具など調度品は愛人・五十嵐忠(眞島秀和)との愛の巣に運び込むという荒業をやってのける。
しかし、芳江殺害から5日後。
自宅に警察らしき相手から電話がかかってくる。
とっさに子どもの声音を使い居留守を装った和子は、その晩、親類に会いに行くと夫に嘘をつき、愛媛から姿を消す。
こうして、気の遠くなるほど長い、和子の14年と340日に及ぶ逃亡生活が始まる――。
スタッフ
原 作
大下英治 『福田和子事件』
脚 本
山浦雅大
音 楽
http://www.tv-asahi.co.jp/jitsuroku/img/yoshi.png
演 出
藤岡浩二郎
ゼネラルプロデューサー
関 拓也(テレビ朝日)
プロデューサー
大江達樹(テレビ朝日)
河瀬 光(東映)
制 作
テレビ朝日/東映
相関図