緩和ケア病棟について思うこと① | ~緩和ケアやいのち、日々の出来事や想いを~

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3度のがん経験や、がんの患者さんとのふれあい。
昔、白血病で亡くなった長男のことを想いながら、
日々の出来事や想いを書いています。

兄のような存在の従兄が、1月にがんの末期に苦しみながら亡くなりました。

医師です。

年末年始を挟むと、病院の機能が止まることが多々あります。

今まで、がん対策推進協議会や緩和ケア推進検討会などに患者経験者として参加。

 

NPO活動中は、頭頚部がんや大腸がん、舌がん、乳がんの方との沢山のお別れがありました。

その頃は、緩和ケア病棟も国の規制が緩かったせいか、苦痛に苦しむ患者さんをすぐに引きうけていただいていました。

 

今緩和ケア病棟への移行は、病院の対応が少しは違うかもしれませんが

①主治医に相談

②医療機関から緩和ケア病棟のある地域連携室に連絡し、紹介状を準備

③紹介状が届いた時点で、紹介元の医療機関へ外来予約日時の連絡がくる

・・・という流れです。

 

緩和ケア病棟へ移るタイミングとか、突然病状が悪化しても、決まりは決まり!

何の融通も利きません。

 

いつから、こんにハードルが高くなったのでしょう。

 

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それと共に、緩和ケア病棟は差後の時間を痛みをできるだけとってもらって、

その人らしく生きる場所…と思っていました。

ところが、

①短期間(2週間から1か月で退院を迫られる)

②病状がとても悪くなって2周間くらいで亡くなられる

③入院を断られるケースもある

 

その理由は緩和ケア病棟の診療報酬が大幅美改正され(改悪ではないのかと思います)、

1名の超絹ウイン患者のせいで何の関係もない病棟全員分の神慮報酬が連帯責任でカットされる「入院期間連帯責任制」に変わったようです。

つまり、長期入院になればなるほど診療報酬が下がってしまいます(続く)