珪藻土と固化材 | 株式会社グリット デザイン・リフォーム・広報部 リノベーションLABO

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2007年1月にスタートしたブログですが、株式会社リノベーションLABOのブログとして運営してまいりましたが、皆様御想像通リ妙齢となり、もともと商売には向いてないこともあり、株式会社グリットのデザイン・リフォーム・広報部を務める事となりました。


西洋漆喰の魅力

珪藻土を左官するためには、珪藻土を固化させるために何らかの固化材を混ぜる必要があります。
石膏、漆喰、セメントに珪藻土を混ぜて用いることもできます。これらの材料は、それ自身にも吸放湿性能があるので、珪藻土の吸放湿性質を大きく損ねるということはないでしょう。

しかし市販の珪藻土建材のほとんどは合成樹脂を固化材に使っています。

合成樹脂には吸放湿機能が全くありません。だから合成樹脂を加えることは珪藻土の吸放湿性質を阻害します

そこで問題は、では市販の珪藻土建材にはどのような固化材がどの程度含まれているのか? です
これを明確に示しているメーカーはほとんどありません。
しかも驚くことに、珪藻土建材に珪藻土が何%入っているかを示しているメーカーもほとんどありません。


唯一といえる例外は、S社
です。そのサイトの珪藻土建材の資料を見ると、製品によって珪藻土の混入率がかなり異なっていることがわかります。混入率は21%から57%まであります。珪藻土建材といってもかなりの差があるということです。他社の製品はいったいどうなんでしょう。


またそのサイトには、合成樹脂を用いることは珪藻土の性質を阻害する、とも書いてあります。

珪藻土の混入比率が少なければ吸放湿性能が劣る、また合成樹脂の比率が多いほど吸放湿性能が劣る、というデータも示されています。


珪藻土建材と言ってもこのようにピンからキリまである、ということです。その中からどれがいいかを選べればいいのですが、しかしその選択をするためのデータは(1社を除いて)ほとんど公開されていない。これが現状なのです。


何をつかまされるかわからない珪藻土建材を使うなら、漆喰に珪藻土を混ぜて左官する方が確かな性能が確保できるでしょう。