札幌でも、南区の中の沢というところにひっそりと暮らしております。ダイニングのテラスからの景色は・・・裏山です。キツネやウサギが遊びに来ます。
シート張りが嫌いなんで、予算と好みの都合で、窓台はスプルスにOSMOカラーを塗って仕上げました。
昨年春、ショールームに結露に悩むお客様がいらっしゃいました(かなり多い)。某財閥系マンションにお住まいでカビカビでクロスが剥がれ落ちてきて、窓周りが腐ってくると・・・。早速、訪問しました。なんと、あのスーパーマリオに欠かせないアイテムが!
10センチ程成長したあってはいけないものがしかもペアでいらっしゃいました・・・
発泡ウレタンで断熱をし直し空気層をとって、簡易24時間換気システムを組みたてて・・・
換気扇回してね・・・自然相手の喧嘩・・・お客様の理解と協力なしでは・・・無理です。
ランニングコストの問題とかあるしねー。
漆喰は、原料が無機材料のため静電気が起こりにくく、石油化学系の塗り壁材に比べると、
ホコリやゴミは付きにくく汚れにくい材料です。
また、材料はアルカリ性ですからカビなども生えにくいです。
したがって、ホルムアルデヒドなどの防腐剤も含まれません(建材にホルムアルデヒドを入れるのはカビなどを防止するためです。漆喰の場合はその必要がありません。)。
漆喰は構造がポーラスなため空気を通します。外壁に使っても、躯体を密閉することはありません。
石油化学系の塗り壁材を外壁に塗布すると、躯体を密閉することになります。
躯体を密閉すれば、長い間には建物にダメージを与え、建物の寿命を縮めるおそれがあります。
イタリアでは漆喰なら躯体が「呼吸する」という言い方をしています。
内装に使えば、湿度をある程度調整する効果があり、結露も起こり難い材料です。
イタリア漆喰の主成分の消石灰は、もともと石灰石から作られています。
その消石灰は、壁面に塗布して乾燥した後、空気中の炭酸ガスと化学反応を起こして徐々に
炭酸カルシウムに変わって行きます。
そして、炭酸カルシウムとは実は石灰石と同じものです。
つまり、元の原料に戻ってしまうのですから、天然のリサイクルです。
イタリア漆喰は、古代ギリシャから古代ローマへ、そして現代に至るまで使われ続けています。
驚くべきことに、2000年以上もの実績があることになります。
20世紀になって開発された新しい塗り壁材に比べれば、安全性についても
それだけの実績があるわけです。
で!画像は唐突に、オランダ・シグマコーテッド社の誇る多彩模様塗料で、『シグマルト』です。
多彩模様塗料とは!
仕上りが単色でない塗料で,1つの缶の中に数色が混じらずに存在しているものと,別々の缶に入った2色の塗料を同時に吹き付け塗装することが前提にされているものの2種類がある。中でも,細かく砕いた石や陶磁器を着色成分として用いたものを石材調仕上塗材とよばれ,セラミック塗料と称される場合もある。製品としては「ゾラコート」「ペリアート」「シグマルト」「スキン」「エレガンストーン」などがある。
家って、孫の代まで凛として風景の彩りになってたりしたらいいよねー。
ちなみに、我が家のトイレ・・・スタッコアンティコ柄クロスと本物のカルチェラザータ(イタリア漆喰の伝統的なダンディな仕上げ)が共存してます・・・・
