23. 黄昏流星群 | 藤川恵美子脳洗浄®︎代表

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PARAFUSE.代表
藤川恵美子

「僕はね、漫画というのを
人生で読んだのは初めて
なんだよね。1週間かけて
一気に全巻読んだよ」


「会長!珍しいですね。
ちなみに何という漫画
ですか?」


「貴女は漫画を読むの?」


「読まないですね」


「じゃあ一巻だけで
良いから読んでごらん。
黄昏流星群」


「会長のお勧めなら
全巻読みますよ」


「66巻まであるから
無理しないでいいよ」


「流石に時間がかかり
ますね」


「質問していいかな?」


「どうぞどうぞ」


「地位も名誉も経済も
家族も全てに満足した
男は最後に何を求めると
思う?」


「芸術、教養?」


「違う」


「若返り!」


「いや違う」


「世界中の女性と
付き合うこと」


「黄昏流星群を読んだら
わかるよ」


「すぐ読みたいですね」


「貴女の若さで本質が
わかってしまうのは
狡いなぁ」


「余計に気になりますね」


「全財産を失っても
いいほどの恋がしたい」


「会長本気ですか?」


「私も65歳だし
漫画を読んでから
恋がしたくなったんだよ」


「それはびっくりです。
またご連絡致します」


シニア部門で優勝する
ほどのスポーツマンで
誰もが羨む生活を
している。


平和な家庭生活を壊す
ほどの恋がしたい!
という破滅願望は
理解し難い。


どんな漫画なのだろうと
好奇心が高まりメルカリ
でまとめ買いした36巻
セットを一気に読んだ。


きっかけが
なければ読むことが
ない漫画だ。


1番記憶に残っている
話は働き過ぎの社長が
半年間の余命宣告を
受けて、残りの人生を
好き放題楽しむ話だ。


恩師を訪ねたり
初恋の相手と再会して
泣いたり笑ったりして
免疫力が上がって
なんと半年後には
癌が消えてしまう。


誰もが余命を意識した
生活をすれば仕事を
セーブして
仲間に感謝して
恩師を訪ねて
トキメク恋を求める
に違いない。


「会長!読み終えました」


「どうだった?」


「恋は素晴らしいですね」


「そう思うだろう?」


「いくつになっても
必要だと思います」


「じゃあ恋をするか?」


「え⁉︎」


「俺としてみるか?」


「いや、それは
無いですね」


「あははは」


箱根本箱に来て
積まれた本を一気に
読みながら
黄昏流星群を思い出した。


是非読んでみてほしい。
きっとあなたに
ピッタリな物語が
あるはずだ。


#藤川恵美子
#藤川恵美子エッセイ