いつもの朝だ。
PSPに入っている曲をうとうとしながら聞いている。
部屋の電気をつけると眩しい。夜に電気をつけているみたいだ。
2曲くらい終わると勉強のため机へ・・・・・・・・
気づいたのは6時30分。
自分の部屋からでて、階段をすぐ降りたところにあるストーブの前で体育座り。
大きなあくびとともに体があったまってくる。だけど長時間いると流石に暑い。
「ニャー?」
見てみるとすぐ横にうちの猫がいた。
名前はミー。デブくて、持ち上げると猫だけどそこらへんにいる野良猫よりも重い。なぜ疑問系みたいな泣き方を時々するのかわからなかった。
捕まえようとするとすぐ逃げる。なんだこの猫は?
こんな流れで学校に行く。
登校中いつも頭の中で何かを考える。
何を考えるのか気分によって違う。
下向くたびにゴミが落ちている。拾いたいといつも思っているが、ここら辺はゴミ箱がないため、捨てる場所が学校しかない。それなら拾わないほうがいいといつも思ってしまう。
気づけば学校にいる。
今日は45分に付いた。
すぐ制服を脱ぐ。制服の中が暑い。今日は苦手問題をやろう・・・と思ったその時だった、
「バシン!!」
自分の頭に何かが当たった。1回目は無視したが、もう1度
「バシン!!。」
さすがにキレた。
「バシン!!」
「痛ッ」
「調子こくなよ。次はもっと強いのをやってやるからな」
「暴力反たーい」
(ムカッ)
「スカッ」」
頭をかする感じに叩いた。
「そういう暴力いけないよ」
「それじゃ、ちょっかい出すな」
ちょっかいを出したのはウザカ(あだ名)。うざいためそのようなあだ名を付けた。
1時間目は国語だ。
だらければなんとかなると思っている。こんな雰囲気を作っているのは先生自身のような感じもする。
授業の最初は必ずミニ漢字テストをやる。学校からもらった教材をやっていれば10問意外にすらすらとかける
「ザリンここ何」
ウザキが話しかけた。
ザリンとはこの物語の主人公だ。名前はヒュウガ。中学校入ってからそんな名前に呼ばれることが多い(未だに理由が不明)。
「この「負」は怪我をした時に使うんじゃないのかな」
などと責任をおうの「おう」の漢字のことを話している。
「えっ!それじゃないの?」
「リュウゲンなんて書いた?」
そこには「負う」と書かれていた。
「まっさかー」
「ちがくね」
ウザキと自分はしゃべる。
「えーーこれじゃないの」
リュウゲンの太い声が聞こえる。
いつの間にか3時間目。
次は体育だし今日は5時間だ!!と思っていると、
「バゴーン!!!」
突然爆発音が聞こえた。
俺は走った。右手に持っているベルトを腰に巻いた。そして1枚のカードがキラリと輝く。
「変身!!」
体の周りに鎧みたいものに身を包まれる。
廊下を直進をすると窓がある。しかし、走るスピードを変えないまま鏡の中へと消えた。
ある1年生の7月頃。
登校中、部活に間に合いそうでないから走っていた。
頭の中で、学校にショッカーが出てきて、自分が学校に着いた時にはみんなショッカーに洗脳されていて、それを自分が助ける・・・・なんて妄想をしていた日のことだった。
部活が終わり、1時間目が始まる頃だった、
「バゴーン!!」
と爆発音。
校舎はそんなに揺れなかったが、震度2くらいはあったと思う。
一斉に教室内がざわめき始めた。
「えっ今の何?」
「どうせトラックと乗用車が追突したんだろ。学校中止になんねーかな。」
などの会話が聞こえてくる。
ピンポンパンポン
「職員は全員職員室に集まってください。なお生徒たちは待機しているように」
教頭先生の声だ。
再び盛り上がるような声で「学校中止?早く帰りたい」と聞こえてくる。
自分は無言った。何を考えてたのかは自分でもわからない。そこからはスローモーションみたいだった。
中庭の土が吹き飛び、ガラスが割る。爆発音が響きクラスのみんなは外に逃げた。
自分だけが教室内にいる。爆発音はまだ怪獣のように鳴いている。
ガラスの割れた破片の近くに白いものが見えた。
「どこかで見たことのあるような?」
独り言を言い手を切らないように、白いものに触った。
太陽は自分を照らしていたのに、急に日陰になった。
見てみると、
そこにはショッカー戦闘員が複数になって自分のところをガン見していた。
急いで逃げようとするが捕まってしまった。
絶体絶命、その時
白いものが光りを放ち、周囲にいた戦闘員は一気に吹き飛んだ。
そこから人格が変わったように、ベルトを腰に巻きつけ(勝手に巻き付く)カードをかざす。ベルトを縦にし
「変身」
ベルトの中にカードを差し込む。
ベルトを再び横にすると、鎧みたいなものに包まれていた。
おとなしいく弱い自分が戦闘員に立ち向かっていく。
体が勝手に動くのではなく、自分の意思で戦っている。ちゃんと自覚している。戦い方は体に刻まれていたかもしれない。
右手の拳が相手の腹部に入る。後ろから来た戦闘員は左手をグーにし、顔面を払うように殴った。
これが最初のオレの変身だった。