なんの予備知識もなく観た「虎に翼」 | トリプルセブンの低空飛行

4月になって1週間ですが、昨日、ふと、そういえば朝ドラ新しいのになったんじゃね?と思ってNHK+を開いてみました。

 

NHK+を開いてから気づきました、

 

新しい朝ドラのタイトル何でした?

 

そう、朝ドラのタイトルすら知りませんでした。予備知識がないにも程があります。前作は1週間でリタイアし、まったく朝ドラに触れることなく半年過ごしていたのでそういった情報に触れる機会もなかったということでしょう。

 

ちなみに主人公も知りません。

 

なんの話かも知りません。

 

そんな状態で1話から5話までを観ました。

 

 

主人公は伊藤沙里。時代は昭和初期。今でいうところの女子高生が、当時は卒業したらすぐに結婚するのが当たり前という時代にあって、ひょんなことから法律の道に進むべく大学進学を志すという話でしたが、前半は両親が主人公にお見合いをさせてなんとか結婚させようとしているが、本人は結婚に魅力を感じられず、お見合いの席をとてつもなくやる気のない言動で乗り切り、当然のように相手からお断りをされるのが2回、3回目は男性側がアメリカ赴任経験もあり一見男女平等的な発言をするも、主人公がそれに乗っかって色々私見を述べると、「俺に講釈を垂れるな」的な発言で一転パワハラ全開となり、やはり断られるという、本人にとってはそれほどどうとは思ってはいないでしょうが、両親にとっては頭の痛い状況でした。

 

そんなとき、兄が通う大学に忘れ物の弁当を届けに行ったときに、教室から聞こえてきた「女性は無能力者」という言葉に反応すると、その教室に入ることになりました。そこでの教授とのやりとりから、法律の道に進みたいと思うようなったのですが。

 

ある意味

 

1週目の面白さはここからでした。父親は主人公の大学進学に賛成し手続きをしてくれたものの、母親は絶対に反対することは目に見えていました。

 

父親は母親(主人公からの続柄で表記しています)に話をして説得するからと言いますが、一向に話ができません。

 

法律上は結婚した女性は夫の承諾がないと何もできないという、そういう時代背景でその矛盾から主人公が法律の道を志すのですが、一方、そうした状況下にありながら主人公の家庭では(ひょっとすると多くの家庭ではそうだったかもしれません)いわゆる「かかあ天下」といいますか、母ちゃんがとおちゃんを尻にしくというか、母ちゃんに頭が上がらないとおちゃんという、法制度と現実の対照的な描写が印象的でした。

 

で、大学進学をしようとしていることを本人や父親から切り出して説明したのではなく、偶発的にバレる形で母親の知ることになったのですが、当然母親は大反対。強引に次の見合いをしようと画策するのですが、茶屋で主人公が法学部の大学の先生(先述の教授の部下的な先生?であり裁判官)に母親の説得方法について意見を請うと「私も君が進学するのは反対だ」という。理由は「女性だから」。そして君が「無能だから」。もちろんこれは法律上の無能力者という意味でなく、法律を扱う学者としての能力(素質)がないからという意味で「無能」といったのですが、そこで母親役の

 

石田ゆり子

 

大登場!!!

 

娘が無能と言われたことにカチンときた石田ゆり子は、その大学の先生を論破して黙らせ、その場を去ると、当社は呉服屋に次の見合いの着物を仕立てる予定で主人公と待ち合わせしていたのですが、その呉服屋をスルーして近くの古本屋に行き、六法全書を買い与えるという、

 

超超超超

 

男前な行動をとるのでした。

 

もちろん主人公は主人公ですが、1週目後半の石田ゆり子の

 

存在感

 

がもうねえ、このドラマの主人公は間違いなく

 

石田ゆり子

 

と思わせました。

 

このドラマ、間違いなく面白いと思います。クドカン的にギャグ的な要素で面白いのではなく、話の内容自体が面白そうです。そして石田ゆり子はもちろんですが、石田ゆり子に論破された松山ケンイチや、石田ゆり子に頭が上がらない岡部たかしの演技というか表情がものすごく味わい深くて、15分があっという間に過ぎてしまいました。

 

それにしても

 

石田ゆり子

 

美人ですね。逃げ恥ではガッキーの美しさに目を奪われて、もちろんキレイとは思ってましたが、そこまで注目していなかったのですが、年を重ねてなおあの美しさは素晴らしいです。

 

もちろん、来週以降もめちゃくちゃ楽しみな虎に翼ですが、1つだけケチをつけるとすると、まあ、おばちゃんを主な視聴者層と捉えている朝ドラなのでしょうがないですが、「男社会で頑張る女性」とか「制度は男尊女卑でも個別の関係は女性上位」的な感じを全面に出しているあたりが、「女性をヨイショしとけばいいでしょ」感が色んな意味でちょっと残念な気がするおじさんです。