たとえばそれを仮に魂と呼んでみようか。 | シン・135℃な裏庭。

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『でも、救いはある、そう思う。

形あるものの背後には、形なきものがある。

そうでなければ形は在りえない。

この世に物質が存在するのは、物質ではないものがあるから。

コインの裏と表のように。

たとえばそれを仮に、魂と呼んでみようか。

魂は、今日出会い別れても、何度でもまた出会うことができる。

魂には記憶がないから。
魂はいつもまっさらだから。

変わることに身を委ねれば、無限の出会いの扉がひらく。

たぶんね、自信はないけど、そう思うことにしている。



そんなことを思いながら書いたのが、この短編集です。

楽しんでいただけたら、うれしいです。』




『ソウルズ』あとがきより。☆


田口ランディさん。☆







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