さようなら、プルート。 | シン・135℃な裏庭。

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『私たちに、なぜ冥王星が必要なのか。

それは、とてもはっきりしています。

常に異端であり、規格から外れた存在は怪しいし、疑わしい。

だが、そういう存在こそが私たちに力を与えてくれるのです。

冥王星が発見されたのは、まったくの偶然だったのだと天文学者たちは言います。

しかし、偶然とはなんでしょうか?

私たちが偶然と呼んでしまう不規則な現象の背後に、驚くべき秩序が隠されていることを、すでに私たちは素数の存在から経験的に学んでいるというのに。

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占星術では冥王星は破壊と創造のシンボルです。
太陽系の辺境を旅し、太陽系の外のエネルギーの影響を受け、未知の力を運んでくる星。

そのような存在が私たち人類にとって必要だったのです。

1930年代に、人類は核分裂の連鎖というアイデアを得て、小さな原子核から巨大なエネルギーを取り出す技術を開発します。

その結果として、核兵器が生まれ、同時に原子力という新しいエネルギーを手に入れるわけですが、核エネルギーの発見と冥王星の発見がほぼ同時期であったことを私たちは見逃してはならないと思います。

ローエルが示唆した惑星Xの存在。

それは天文学であると同時に、もっと神話的な要素を孕んでいると考えられるのです。

冥王星の意味を、私たちは考え続けなければならない。

冥王星を失ったことは世界にとって痛手でしょう。

冥王星は言うならば異次元の情報を運んでくるメッセンジャー、空飛ぶ円盤のような存在だったのです。

いかがわしいし、定義が難しい。

でも発見されてしまった。

なぜ発見されてしまったのか。

その意味を、私たちはこれからも問い続けていかなければならない。

だからこそ、占星術は決して冥王星を捨てません』





マアジナルより。☆


田口ランディさん。☆








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ふー。。


田口ランディさんって、一体ナニモノなんだろうって、読み終わってよく思う。


名前と表紙のイメージとまったく違うのよね。


天空ばかりさ迷うスピリチュアルは弱々しくて逃げ腰で、あまり好きになれないけど、


田口さんは、《地》のエネルギー、つまり地球や生き物としての営みからしっかりと天空に抜けるひとなんですよね~


骨太で硬派なシャーマンだなあ。


ほんと、すごい一冊でした。





あっ。今日は新月だ。☆