「あのね、
私は他の人がほめてくれるのもうれしいけど、
あなた方に言われたほうが、
両手を回して輪にしても足りないくらい大きな輪みたいにうれしいの。
他の人は、指で輪をつくるくらいのうれしさなの。
なぜかって言うと、
私、あなたを愛しているからよ。
私の全身ありったけで愛しているのよ。
大きな大きな愛を受け取ってちょうだい。
お茶の先生は、あの花を見ていらっしゃらないわ。
それは、私、分かる。
『賢者の贈り物』の話、覚えていない?
奥さんは、時計の鎖をご主人のおくりものにしようと自分の長い金髪を売って買うの。
ご主人は、自分の大切な大切な時計を売って、
奥さんの美しい金髪に差す櫛を買うの。
クリスマスの日、
大事な物をお互い売っちゃって、お互いなくなっちゃったことに気がつくの。
私、何時間も何日間もかけてお話したでしょ。
みんな好きなお話でしょ。
私を喜ばすために、小さなうそを言うと、
それは、私には、うそとわかって、悲しいの。
深い深い大きな愛はね。
心よ…」
宮城まり子さん。。

*本日のあじさい
雨にぬれてます…♪