どんな立派な方の本ですと教えられても
わたしの頭のヒダヒダに入ってこない本は読みたくない。
それがよいことか、悪いことかは、知らないけど
私が美しいものと感じ、
哀しいと感じることは幸せだと思います。
誰が、精神遅滞と言われる子を、
馬鹿にすることができるでしょうか。
誰が手の悪い子の字を下手だと言えるでしょうか。
どちらがいいのかわかりません。
けれど、全力で書いた字は
さらさらと書いた字より美しい。
そう思うのは、障害者学級のこども47人をもっている母親としての感じ方でしょうか?
私は答えられないのです。
教育ってなんなんだろうと思うのです。
ただ知識だけ受けるなら、いらなかった、と。
私は、12歳の心のまま、
こども達の中に入っていきます。
大人は、昔、こどもだった。
こどもだったことを忘れてる大人がいる。
サンテグジュペリの好きな言葉です。

宮城まり子さん