高校生の時に、
共にゲイジュツを志した友人がいた。
ゲイジュツって大げさだけど
住んでいた田舎は、
都会の人には、理解できないような狭い枠組みの中で
いろんなことが、廻っていたから
私とその友人は、
おそらく、その枠組みから脱出したくてしたくて
違う感性溢れる世界を夢見ていたんだと思う。
時代もあるけど
女の人は、地元のミッション系短大を卒業して
銀行か、保母か、優雅に働けるOLになっていき
そこそこで、結婚していくのが
その田舎のスタンダード花道


ファッションなんかも
あくまで、ベーシックなライン越えをしないように
高く売れるように…
みたいな空気があったよね~
つまらね~~~~(-o-)y-~
と、息苦しかった。。
友人と私は
よく、学校の帰りや、休み時間に語り合った。
ほんと、夢のような話ばかりしていた。。
田舎の夢見る高校生(笑)
友人は、男だったけど、
恋人とかじゃなくて、
ほんとに、唯一、夢を語り合える友だった…☆
そして、私は一番行きたかった学校へ…
彼は、二浪して福岡の学校へ進んだ。
卒業して、福岡に来ていた私は、
何度か彼にあった。
最高の仲間と最高の彼女ができていて、本当に幸せそうに
写真の世界に住んでいた。。
うらやましいくらいだったな~
そんな彼と、卒業前に最後にあった。
卒業制作の作品のモデルとして
写真取らせてほしい。
とのことだった。
大好きな友人たちをモデルにとり、
なんか、壮大な作品つくるらしかった。
撮影が終わってお茶してたら
「俺、実家に帰ることになった。。
公務員になることにしたよ。。
彼女とも別れてしまった。。」
写真の道にいくんじゃないの?
「家が、いろいろあってさ…
しかたない…と思ってる。
まあ…安定してるから、いいよな。」
実に、寂しそうな顔だった。
彼とは、それっきり会ってない。
風の噂も聞かなかった。
数年前…
ふと、新聞をみたら、
ローカル記事のところに
すごくいい顔をした人が載っていた。
「カメラマン ○○さん」
彼だった…☆
(ずっと、封印してましたが、
どうしてもカメラを忘れることができなくて
思いきって前職をやめ、
再び、1からカメラの世界へ戻りました。
収入も安定しませんし、
芸術とは程遠い広告ものばかり撮影してます。
だけど、ほんとにカメラを握っているだけで幸せなんです…☆)
胸に暖かいものが広がった…☆
あんたのともしびは
まだ、消えてなかったんやね…☆
めっちゃ、いい顔になってるやん♪
私も、まだ消えてない。。
