
主演の二人が、ヴェネチア国際映画祭で
最優秀新人俳優賞をW受賞し、話題になってますね。
「愛のむきだし」(傑作!)の園子温監督が
古谷実さん原作の漫画を映画化。
ヒミズ=日不見(モグラ)の事だそうです。
光(希望)のない世界で暮らす少年と少女が
互いを支えに、その世界から這い出す物語。
…って、一言で言えるような話じゃないけど。
主演の二人は、画面から溢れるほどの熱量で
圧倒されました。
脇役(と呼ぶのが申し訳ない)の演者さん達も
存在感があって、特に渡辺哲さんが素晴らしかった。
人の好いおじさん風かと思いきや、
窮地では恐ろしいほどの凄みを見せる。
窪塚洋介さんの小悪党(?)もはまり役だったな。
他にも監督の人脈で、豪華なカメオ出演もあり。
登場人物が心理的に追い詰められる場面で
地鳴りのような音が入るんだけど、あれは
もしかして津波の押し寄せる音なんだろうか。
撮影中に震災が起こって、映画の設定も
震災後の被災地に変更されたんだよね。
「絶望から希望へ」というテーマが、皮肉にも
より強く感じられる結果になったと思う。
あまりにも変な人や、極端な状況が出てきて
「それはないだろ」とツッコむ場面もあるけど
いたいけな少年・少女(主役は中学生の設定)には
世界がそのように見えているんだと解釈すれば
全てが現実である必要もないのかもしれない。
リアルに表現すると、毒気が強すぎる話だから
夢幻のオブラートに包んだのかな。
暴力表現が大丈夫な方にはオススメします。(笑)


