カルチャー・ホリック日記 -15ページ目

カルチャー・ホリック日記

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今年はたくさん本を読もうと思ってたのに
今のところ、さっぱり。

久しぶりの読書日記はこちら。

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「恋文の技術」森見登美彦

全編、手紙の文章で構成された「書簡体」の作品。
その手紙は全て主人公の書いたもので
返信は紹介されないので、独白に似た趣もある。
でも、誰かに向けて語るということは
独白とは明らかに違うんだな。

書き手は主人公ひとりだけれど、受け手は複数
存在していて、同じ出来事を伝えても
その受け手によって、脚色が加わったり
調子が変わったりする。
「相手を意識する様」がこの小説の面白みであり
テーマであると思う。

まあ、テーマなんて考えなくても
元々、言葉で遊ぶことが大得意な作者だから
主人公の書く、過剰なまでのウィットに富んだ
手紙の文章を味わうだけでも十分愉しめる。

それでいて、読み進めるうちに主人公や
周囲の人々の思い、動向が明らかになり
ひとところに集約していく感じ。
ミステリーの謎解きを読むようでワクワクしました。

結局、「落ち」は付かないんだけどね。
それが余韻になって、良い終わり方だと思う。


やっぱり、森みー(←私の中での森見氏のあだ名)
の書くお話は面白いなぁ、と感心したのでした。
今日は、これに行ってきました。

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「北斎展」@京都文化博物館

度々、北斎先生の展覧会には行っていますが
今回の特徴は、全てホノルル美術館の所蔵品だということ。

春朗期の物や、北斎版東海道五十三次など
あまり観る機会のない作品の展示は収穫でした。
また図録を買ってしまって、収納場所に困る…

前期・後期に分けているので、ボリュームも良い感じ。
最初から最後まで、じっくり観ても疲れません。
後期が始まったら、また行こう。
(↑前期の半券で前売り料金で観られます)


せっかく京都に来たので、前から行ってみたかった
ケーキ屋さん「オ・グルニエ・ドール」へ。
錦市場を堺町通で抜けるとすぐに見つかります。

他にも有名なケーキがあるんだけど、私の
興味を引いたのは、プリンが絶品だという噂。

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これですね!
器から零れんばかりのたっぷりん♪

お味は…美味しいです。
もう少し固くて、もう少し甘さ控えめだと最高だけど。
でも最近、プリンとも呼べないプリン
(なめらか・とろけるブームで、自立すらできない)
が多い中、貴重な正統派です。


そして、もう一品。

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林檎のタルト

これは、文句なしに美味しかった☆
アップルパイとはまた違う。
上質な素材を手間ひまかけて作ってる感じがします。

甘い物をたくさん頂いたので、明日から摂生だ。
と、何度目かの決心をしたのでした。(笑)
また一日遅れの報告になってしまいましたが
昨日はピースピットのお芝居を観てきました。

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「TRINITY THE TRUMP」

ピースピットは、劇作家であり役者でもある
末満健一さんによる演劇ユニット。
赤星マサノリさん(私のお目当て)は常連ですね。

TRUMPは再演で、今回は3パターン(TRINITY)での上演。
正規キャスト、女性キャスト、そして裏キャストです。

この作品には、二人で一対になるような
合わせ鏡のようなキャストが配されていて
正規バージョンと裏バージョンで役を取り替えるのです。
最初に聞いた時は、「なんて役者泣かせな思いつき!」
と思ったけど、それぞれの舞台を観た人が
「これ以外の配役は考えられない」と言ったという…

初演で観たのは、アレン(ピュアな不思議ちゃん)役の
赤星さんだったので、今回はその相手役である
クラウス(アレンを心配する教師)を演じる
赤星さんを、ぜひ拝見したいと思っていました。

バンパイアのお話なので、ゴシックな雰囲気。
衣装もメイクも、華やかで妖しげで
どっぷりと夢の世界に浸ることができました。
赤星さんはもちろん、山浦さん、甲斐さん、
澤田さん、中野さん…男前率がハンパないっす(笑)


脚本は、大きく変わってないと思うけど
初演の時より観やすくなった気がします。
ピースピット初参加の方が多い事も関係してるかな?
楽屋落ちのグダグダ感(それも悪くないけど)がなく
すっきりとした演出。
千秋楽だったし、回を重ねるうちに固まってきた
部分もあるのか、物語の輪郭や人物の関係性が
くっきりと浮かび上がっていました。

登場人物それぞれが、叶わぬ思いを抱いていて哀しい。
ラストの手を差し延べるTRUMPが印象的。
長く余韻の残る舞台でした。