映画観てきました。

「セイジ」
西島秀俊さんと森山未來さんのダブル主演。
それは観たいなぁと、内容は知らぬままに観賞。
いい映画だった。
イージーという意味ではなく、とても見やすい。
まず、カメラワーク、カット割が良かった。
シーン毎の緩急のつけ方、音楽のタイミング。
特異な、それでいて絶妙な時間軸で構成された脚本。
技術的に素晴らしいのは、伊勢谷監督のお手柄。
そして、心を動かすのは、やはり役者の手柄。
登場人物は一様に静か。
控えめに笑い、怒っても少し不機嫌な顔をするだけ。
悲しい時も大袈裟に泣きわめいたりしない。
でもそれは、感受性の強すぎる人達が
心を波立たせないように必死な姿なんだ。
それを伝えることのできる役者さん達が
見事にキャスティングされています。
新井浩文さんが特に良かったな。
前から好きな俳優さんだけど、今回すごくハマリ役。
悪なのに繊細で、ちょっと気の小さい所がある。
永遠の不良少年だ。(笑)
お久しぶりの結木奈江さんも、大人になって良くなった。
色気があって、マドンナとして説得力がある。
渋川清彦さんは、「素なんじゃないの?」って
思うんだけど、この感じが好きだな。
自分には資格がないと、幸福に罪悪感を覚え
他人の不幸は、我が事のように感じられるセイジ。
そんな人間が実在することを、私は知ってる。
同じだけの痛みを自分も受けないうちは、
傷ついた人を励ましたりできないと思うような人。
その生真面目さは、愚かなのかもしれない。
でも、その覚悟無しに人を(他人も自分も)
本当の意味で救うことはできないんじゃないだろうか。
そんな事を考えさせられる映画でした。◎



