Little Friends -613ページ目

「北斗星」の旅路~車内探訪②

「北斗星」の客車は国鉄時代の車両ゆえ、「カシオペア」のような完全な二階建てではないから、「デュエット」の1階は2階の寝台部分がベッドの頭上に出っ張るし、2階は個室の中に階段があるから、階段部分以外は部屋の中で立ち上がることはできない。まるで屋根裏部屋。

寝るか座るかしてれば問題はないし、2階は車輪から離れているから、思いのほか静かだ。眺めもいい。

何より、個別空調だし、アラームやBGM(カセットテープだから音質は悪い)もある。

隣の9号車は「ロイヤル」と、1人用B個室「ソロ」。「デュエット」のベッドがひとつになった感じで、設備は同じ。

ただ、9号車の「ソロ」は天井が低いので、JR北海道の車両を使う5、6号車の「ソロ」の方が居住性がいい。チケットを申し込む時は、5、6号車を指定しよう。写真はそのJR北海道タイプ。(続く)

「北斗星」の旅路~車内探訪①

(続き)食堂車での夕食のあと、車内を案内がてら散歩しよう。

最後部から前(札幌方向)に向かって歩くとする。

上野駅で轟音を発していた電源車は号車番号はなし。

11号車は、普通のB寝台車。二段ヘッドが向き合った4人一区画、上段は折畳み式のハシゴで昇降する。

僕が子供の頃に乗った三段式よりはマシだけど、仕切りはカーテン一枚だけ、個別空調でもないから暑かったり、寒かったりする。他のベッドのイビキやガキの夜泣きで寝れない。

B個室も同じ値段だから、一番人気のない寝台だ。ただ、グループにはいいだろうけど。

その次の10号車は、1人用個室A寝台「ロイヤル」と2人用個室B寝台「デュエット」。

「ロイヤル」は後述するとして、「デュエット」はB寝台の上段と下段を別々に区切って互い違いに個室にしたようなもの。写真は下段(1階)室。(続く)

「北斗星」の旅路~食堂車「グランシャリオ」⑨

(続き)スタッフの勤務時間も過酷だ。閉店後、片付けと遅い夕食をすませ、B寝台で休むのが夜12時過ぎ、翌朝5時には起きて朝食の準備が始まる。

暑い厨房で汗だくになっても、車内のシャワーはあくまで乗客用だから使えない。女性スタッフは特につらいだろう。

しかも彼らは、札幌到着後、スチュワーデスのような現地ステイなどなく、札幌滞在約5時間で、その日の上り「北斗星」でトンボ帰りする。

余談だが、「北斗星」をホームなど外から見ると、食堂車だけが車体の高さも断面も違うのに気づくだろう。

国鉄もJRも、「北斗星」がまさかここまで人気列車になるとは思わず、「北斗星」の客車自体は国鉄時代から走っていた車両を改造したもの。新車など思いもよらなかったのだ。

だが、寝台特急用の食堂車の余剰がなかったため、使わなくなった特急電車の食堂車を客車に大改造したのが、この「グランシャリオ」用の車両。形式はスシ24、電源車はカニ24だから、おいしい北海道名物をイメージしたものだと勘違いしないように。スは車両の重量、シは食堂車という意味だ。

最後に「GRANDSHARIOT」とは、北斗七星のある大熊座という意味だそうだ。(続く)