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ニューズウィーク日本版2月23日(火)

12時37分配信


昨年12月、ニューズウィークはグーグル社からの訪問を受け、

その検索エンジン大手がいかにプライバシー保護に注力しているかを説かれたことがある。


ユーザーの検索履歴を保管する期間を短縮したとか、データの匿名性に関する新しい評価基準など、

ユーザーがグーグルに安心して個人情報を預けられるようにするさまざまな取り組みについて宣伝していった。


ところが今、同社は2月9日に発表したグーグル・バズというお粗末な新サービスでつまづいている。


ツイッターやフェースブックに対抗するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として

Gメールに追加されたバズ。


うっとうしいのに加えて、

ユーザーが頻繁にメールをやりとりしている相手のリストが公開されてしまうという欠陥があった。


どうやらグーグルはプライバシーの尊重という高尚な目標を掲げながらも、

新技術ついては「まずやってみて、対応は後回し」という文化を持ち続けているようだ。


これでは、技術開発の激しい競争のなかで、プライバシーの問題が無視されてしまうのも当然だ。


世界の情報を管理し、世界中の人々がアクセスして活用できるようにする

──グーグルはこの理念を誇りに思うあまり、新製品を世に送り出す際の慎重さが足りない。




■慎重になっていたら出し抜かれる


例えばグーグル・ブックス。

グーグルは紙媒体に詰められた知識のすべてを検索可能にするという計画に囚われ、

出版業界からの異議申し立て、和解金1億2500万ドルの支払いは予想していなかった。

グーグル・ウェーブでは、電子メールを超える次世代のコミュニケーションツールを発明したと酔いしれた。

サービス開始から間もなくユーザーから「複雑すぎて使いにくい」と当惑気味に嘲笑が起きるまでは。


そして、グーグル・バズの発表だ。

グーグルはプライバシー問題を深く考えもせず、独自のSNSを立ち上げたことにまたも

陶酔しきっているようだった。


このようにグーグルが先走ってしまう理由の1つは、

インターネットの世界がものすごいスピードで進化していることにある。

ビデオチャットのサイトについて素晴らしいアイデアがひらめいたとしよう。

だが慎重に開発を進めていたら、同じことを思いついたロシアの子供に先を越されるだろう。


「誰もが新しいサービスに慣れるまでに大変な思いをする」と、

グーグルでプロダクト・ディレクターを務めるキース・コールマンは言う。


「だからバズをクリックしたら、すぐに友人たちの情報が見られるものを作ろうとした。


ここで私たちは(ユーザーインターフェースの設定について)誤った判断をしてしまった」


こうした情熱や積極性はグーグルの魅力の一つといえる。

だが同社は1700億ドル企業。立場とその影響力をわきまえ、もっと慎重になる必要がある。




■「聖域」に足を踏み入れた


ネット上の個人情報については、

確かに一体どこからがプライバシーの侵害なのか線引きがあいまいになってきている。

かつては多くのユーザーが、自分の毎分ごとの行動を世界に発信するという発想に仰天していた。

現在では人々は自分がトイレに行く回数までツイッターでつぶやいている。


しかしだからといって、バズのプライバシー侵害が許されるわけではない。

グーグルは人々が「保護」に分類しておきたい電子メールという神聖な領域に踏み込んだ。


さらにこの騒動で見落とされているのは、バズには携帯電話でも使用できる機能があり、

外出時にメッセージを投稿するとユーザーの詳細な居場所が分かるという問題だ。


グーグルのコールマンは07年、ウェブマガジンのライフハッカーに「グーグルの核となる哲学の1つは、

ユーザーのデータを人質にしてはならないということだ」と語った。

素晴らしい格言だ。


それから2年。

グーグルは私たちの個人情報を守るため、今こそあの時の信条を思い出すべきだ。

2月19日21時42分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル


さまざまな研究によって、

がんの治療に有効な、腫瘍(しゅよう)のDNA(遺伝情報)に着目した血液検査手法が新たに開発された。


これは、個人の遺伝子差異に合わせて治療を行う「テーラーメード医療」に大きな発展をもたらす成果だ。


18日発行の米医学誌『サインエス・トランスレーショナル医療』に発表された研究報告の内容は、

人間の全遺伝子コードを解読できれば、患者の治療にいかに大きな影響を直接与えることができるかを

最も具体的に示す例の1つだ。


これまで、遺伝子や疾病に関する膨大な情報をもたらす、

新たなDNA解読技術に関する研究報告が相次いでなされてきたが、

新たな治療法の開発に結びつくものはまだ存在しなかった。


米ジョンズ・ホプキンス大学キメルがんセンターのがん生物学プログラムの共同所長で、

今回の報告をまとめたビクター・ヴェルクルスク博士は「これまでがん患者にとって具体的に役立つ解読手法は

報告されていなかったが、今回は初となる可能性がある」と述べた。


全遺伝情報(ヒトゲノム)の解読にかかわる研究の多くは、

遺伝子コードを形成する個々の遺伝子文字の違いを見つけ出すことを目的としている。


これは、そうしたわずかな変化を見つけることによって、疾病にかかわる分子経路を特定し、

薬物療法に役立てようとの考えに基づくものだ。


一方、ジョンズ・ホプキンス大学の研究者は異なるアプローチを用いている。


彼らは、乳がんまたは結腸がん患者6人から摘出した腫瘍のDNAをスキャンし、

DNAのわずかな異変ではなく、腫瘍細胞のゲノムの大きな範囲にわたる遺伝子コードの

「配列の乱れ」を検出した。腫瘍のDNAは正常組織のDNAと遺伝的に異なる。


配列の乱れたコードはがんを特定する「指紋」ともいうべきものだ。


この「がんの指紋」を血液検査で調べることによって、治療中の患者が完治しているか、

さらに治療が必要かを確認できることが、今回の研究によって明らかになった。


これについて、米国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)のゲノム解読技術プログラム所長、

ジェフリー・シュロス博士は「非常に賢明な(解読)技術の利用方法だ」と述べる。


シュロス博士は、ジョンズ・ホプキンス大学の研究には携わっていないが、

この新たな手法を地図になぞらえて説明してくれた。


まず、1つの大きな区画に複数の家が建ち並ぶさまを思い浮かべてほしい。


その区画全体が遺伝子コードで、一軒一軒の家がコードを形成する個々の遺伝子文字だとすると、

ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームはその区画、

特に家の並びが通常とは異なる雑然とした区画の検出に着目した。


ヴェルクルスク博士によると、配列の乱れ方は個々に異なるため、

腫瘍の状態を把握するための格好のバイオマーカーとなる。


血液検査によって、ごく小さなレベルの配列の乱れを示す証拠さえも検出できるという。


これにより将来的に、初期治療を施した後の腫瘍の進行状態や、

腫瘍摘出手術後の残留疾病の有無の確認などが可能になるかもしれない。


そうなれば、適切な治療方法の選択ができるようになる。

記者: Ron Winslow

2月12日17時20分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル


米アップルと文書・画像処理ソフト大手の米アドビ・システムズは、かつては親しいパートナーだった。だが、アップルが多機能端末「iPad(アイパッド)」を発表して以来、両社の溝は急激に深まりつつある。

 アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、アイパッドはネット閲覧環境を根本的に変える製品だと豪語した。だが、アイパッドはアドビの動画処理規格「Flash(フラッシュ)」に対応していない。このことが公になった後、アドビの株価は3%下落した。

 フラッシュは最も広く普及したウェブ向けの動画処理技術であるため、それに対応していないということは主流から外れることを意味する。
アドビによると、ネット接続されたパソコンの約98%に、フラッシュ技術対応のコンテンツの再生に必要な「フラッシュプレイヤー」がインストールされており、ネット上の全動画の75%以上および対話式広告の90%以上にフラッシュ技術が使用されている。

 だが、ジョブズCEOは先月下旬に行われた社内ミーティングで、フラッシュは「バグが多い」と述べ、同社のパソコン「Macintosh(マッキントッシュ、通称マック)」がダウンする問題の原因の大半はフラッシュプレイヤーにあると批判した。

 一方アドビは、フラッシュプレイヤーなしで快適なネット閲覧が可能かどうかは疑わしいと、ブログでアップルに反撃した。

 またアドビによると、同社はアイパッドで実行可能なフラッシュプレイヤーを開発したという。アドビのケビン・リンチ最高技術責任者(CTO)は、唯一残る障害は「アイパッドに搭載できるようにするにはアップルの協力が必要なこと」だとし、「われわれの準備はできている」と述べた。

 アイパッドをめぐる論争は、アップルとアドビの間に一触即発の緊張を生み出している。アドビはアップルのマックパソコン向けにネット上にデータを公開するためのパブリッシングソフトを提供するなど、両社は長年パートナー関係にある。だが、アップルは近年フラッシュを締め出す動きを強めている。

 アップルは数年前、同社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」ではフラッシュを使用できないようにすると述べた。ジョブズCEOはその方針の理由を、パソコンよりも処理能力の低い端末ではフラッシュを効率よく実行できないためだと述べた。アドビはその批判を認め、その後1年以上にわたってその問題の解決に努めていると述べていた。

 やがてアドビはスマートフォンで実行可能なフラッシュを開発し、全主要メーカーがその技術を採用したにもかかわらず、アップルだけはそうしなかった。

 アイフォーンやアイパッドでフラッシュが採用されなければ、アドビにとっては成長機会を失うことになりかねない。また、アドビの顧客がフラッシュの代わりにアップルが支持する「HTML5」と呼ばれる規格を採用するようになれば、アドビにとって痛手となる可能性がある。アドビはフラッシュの売上高データを公表していないが、フラッシュは同社にとって最も重要な資産の1つだと述べている。

 だがアナリストの一部は市場は大げさに騒ぎすぎだとし、アイパッドでフラッシュが使用できないことは、アドビにとって現在はそれほど財政的な打撃を与えているわけではなく、HTML5が脅威となるのもまだ先のことだと指摘する。

 アップルが同社イベントでアイパッドを披露したとき、アイパッドを試用した報道関係者はフラッシュが使用できないことにすぐに気が付いた。ウェブサイト上の、通常フラッシュ技術を使用した動画や画像が表示される部分には、何も表示されていなかったからだ。

 さらに、アイパッドは、ウォール・ストリート・ジャーナルの親会社ニューズ・コーポレーションが一部保有する「Hulu(フールー)」などの動画配信サイトで、動画を再生することもできないことになる。

 アップルは、フラッシュは時代遅れの技術で、ネット閲覧ソフトはいずれフラッシュのような別のソフトウエアを使用しなくても動画を再生できるようになるとみている。

 ジョブズCEOは、アップルはHTML5を使用したウェブサイトをサポートすると述べた。HTML5は、アップルや米インターネット検索大手グーグルが加盟するコンソーシアムが開発している新しい規格だ。

 だがウェブ開発者によると、HTML5はまだ開発中であり、広く使用されている技術ではない。ゲームやウェブサイトの開発を行う米スマッシング・アイデアズのスティーブ・ジャクソンCEOは「アイパッドの普及が進めば、アイパッド向けにHTML5を使用した製品を開発するが、今現在はまだそうした市場規模がない」と述べる。

 ジャクソンCEOは、フラッシュは仮想世界に入り込んだかのような効果を創造できる没入型ウェブデザイン向けの標準規格であり、すぐに別の規格に取って代わられる可能性は低いと述べる。

 また同氏は、ウェブサイトやゲームをアイパッド上で利用できるようにするには、アップルの端末に特化した別のバージョンを開発する必要があるが、それには余分な時間と費用がかかると述べる。

 業界観測筋は、アップルはフラッシュをサポートしないという決断をすることによって、開発者がアップルの端末向けにウェブベースのアプリケーションを開発できないようにすることを目論んでいると述べる。

 そうなれば、少なくとも当面は、アイパッドやアイフォーン向けのアプリケーションの開発をコントロールし、それらを同社のアプリケーションソフト配信サービス「App Store(アップストア)」に囲い込むことができると指摘する。

 だが、アナリストは、フラッシュをサポートしないという同社の決断は、同社が画像やメディアを売りにした製品をプロモートしようとしている同社にとって、予想以上の論争を巻き起こしていると指摘する。

2月6日17時59分配信 産経新聞


死刑について、「場合によってはやむを得ない」と容認する声が85%を超え、否定的な意見を大幅に

上回っていることが6日、内閣府の発表した「基本的法制度に関する世論調査」で分かった。


また、政府の法制審議会で「廃止」が検討されている殺人などの公訴時効についても初めて調査され、

54・9%が「短い」と回答。結果について、法務省は「死刑は肯定的に受け止められ、

時効制度見直しも求められている」と説明している。


調査は昨年11月~12月、全国の成人3千人に面接で実施。64・8%(1944人)から回答を得た。


死刑制度について、「場合によってはやむを得ない」と肯定する回答が85・6%で、

「どんな場合でも廃止すべきだ」の5・7%を大幅に上回った。平成16年の前回調査で肯定したのは

81・4%で、約4ポイント増。


死刑についての世論調査は昭和31年から9回目で、

質問はやや異なるものの、死刑容認派は今回が過去最多だった。


死刑容認の理由(複数回答)では、「被害者や家族の気持ちが収まらない」「凶悪犯罪は命をもって償うべきだ」「廃止すれば犯罪が増える」が多かった。


廃止の理由(同)では「生かして償いをさせた方がよい」「裁判に誤りがあったとき、

取り返しがつかない」との回答が目立った。


死刑を容認するうちの約6割が「将来も廃止しない方がよい」とした。


一方、殺人など死刑の可能性がある重大犯罪が25年で時効となることについて、

「短い」と考える人は54・9%で、「長い」とした10・0%を上回った。


「短い」と答えた人に見直し策を聞いたところ、49・3%が「時効廃止」と答えた。


「短い」と答えた理由(複数回答)では、

「時間の経過で犯人が処罰されなくなるのはおかしい」(79・8%)が最多。


「長い」と答えた理由(同)には、「正しい裁判を行うための証拠が集めにくくなる」などが挙げられた。

2010/02/05


モバイル機器向け共通プラットフォームの開発を推進する非営利団体Symbian Foundationは

米国と英国で現地時間2010年2月4日、スマートフォン用OS「Symbian OS」ベースの

ソフトウエア・プラットフォーム「Symbian」全体をオープンソースとしてリリースした。


ソースコードや開発キットなどをWebサイトで無償配布している。

Symbian Foundationは、108個あるSymbianプラットフォームの全パッケージについてソースコードを公開した。


適用するソフトウエア・ライセンスはEclipse Public License(EPL)など。


最新版プラットフォーム「Symbian^3」対応のアプリケーション開発キット「Symbian Developer Kit」と

デバイス開発キット「Product Development Kit」も提供する。


Symbian FoundationはSymbianに搭載する予定の新機能といった将来計画についても、

積極的に公表するとしている(関連記事:Symbian Foundation、NokiaのSymbian^4向けUIコンセプトを公開)。


Symbian OSは英Symbianが開発したOS。フィンランドNokiaが同社を買収して開発を引き継ぐとともに、

Symbian Foundationを設立してオープンソース化に取り組んでいた(関連記事:Symbian FoundationにHPなど

14社が参加、パートナ企業は78社に/ノキア、ドコモなどがSymbianプラットフォーム統一を発表/Nokiaが

Symbianを買収へ、共通プラットフォームの開発に向けて非営利団体を設立)。


なお調査会社の米IDCは、Symbianが2013年まで世界スマートフォンOS市場で首位を維持すると予測している

(関連記事:世界スマートフォン市場は2013年まで年平均21%で拡大、Androidが急伸へ)。

発表資料へ

http://www.symbian.org/news-and-media/2010/02/04/symbian-completes-biggest-open-source-migration-project-ever

2月4日12時31分配信 japan.internet.com


Blog の役割はそろそろ終わるのだろうか。


かつて最先端のコミュニケーション手段とされていた Blog が、若いインターネット ユーザーのあいだでは

もう人気を失っていることが、Pew Internet & American Life Project の実施した最新調査で明らかになった。


3年前は、ティーンエイジャー (ここでは12歳から17歳まで) および若年成人 (18歳から29歳まで) の28%が

Blog をやっていると答えていた。


しかし、2月3日に発表された2009年の調査ではティーンエイジャーの14%、若年成人の15%にとどまっている。


なぜ、これほど急激に落ち込んだのか?


Pew のシニアリサーチャーで、今回の調査レポート執筆者の1人でもある Amanda Lenhart 氏によれば、

新たな形態のソーシャルメディアが定着したいま、若いインターネット ユーザーの多くは、

もはや Blog に意義を感じていないという。


ただし、その上の世代になると話は別だ。


今回の調査で Blog をやっていると答えた30歳以上の回答者は11%に達し、2006年の7%から上昇した。


だが、デジタルネイティブとも呼ばれる若い世代の場合、人気のソーシャル Web 形態は、

長々と文章をつづる独立した Blog からソーシャル ネットワーク サイトに移ったようだ。


ソーシャル ネットワーク サイトにプロフィールを持っていると答えたティーンエイジャーは、

2006年の55%から大きく増えて73%にのぼっている。


Pew の調査で、大きな話題となっているマイクロ Blog サービス『Twitter』を利用していると答えた

ティーンエイジャーは8%にとどまっている。


この数字は、仮想世界にキャラクタを持っていると答えた人の割合とほぼ同じだ。


Twitter などのステータス情報更新サービスは、若年成人層でもっとも人気が高かった。


Pew の調査では、18歳から29歳までの若年成人層の3分の1が、

Twitter のほか、Facebook の機能など同様のステータス情報更新サービスを利用していると回答した。

米国時間1月6日、Net Applicationsがブラウザの市場シェアに関する年次報告を発表した。


それによると、2009年はMicrosoftの「Internet Explorer」(IE)を除き、すべての主要ウェブブラウザが

市場シェアを伸ばしたという。


2009年末の時点で、Mozillaの「Firefox」とGoogleの「Chrome」はシェアを前年比で3%前後増加させ、

Appleの「Safari」も約1%シェアを伸ばした。


「Opera」はほぼ横ばいだが0.23%の微増だった。


一方、IEのシェアは8ポイント近く減少した。


・ IEのシェア = 62.69%

・ Firefoxのシェア = 24.61%

・ Chrome = 4.63%

・ Safari = 4.46%

・ Opera = 2.4%

1月22日9時55分配信 ITmedia エンタープライズ


セキュリティ企業Impervaは1月22日、個人情報流出の被害に遭ったパスワードの分析結果を報告書にまとめ、安易なパスワードの上位10件を公表した。


Impervaは、12月に起きたソーシャルネットワーキングアプリメーカーRockYouの

情報漏えい事件で流出した3200万件のパスワードを分析。


その結果、名前や辞書に載っている単語、数字の羅列といった安易なパスワードを使っているユーザーが

50%近くに上ることが判明した。


ユーザーが短くて単純なパスワードを選べば、

サイバー攻撃でそれを破ることも簡単にできてしまうとImpervaは指摘。


SNSや電子商取引サイトなどではこうしたパスワードの使用は避けた方がいいと忠告している。

最もよく使われていたパスワードの上位10件は以下の通り。

1. 「123456」
2. 「12345」
3. 「123456789」
4. 「Password」
5. 「iloveyou」
6. 「princess」
7. 「rockyou」
8. 「1234567」
9. 「12345678」
10. 「abc123」

1月21日16時23分配信 読売新聞


アルツハイマー病のマウスに対し、ホモシステイン酸というアミノ酸代謝物を減らすワクチンを作って

投与したところ、症状が改善したとの研究結果を長谷川亨・佐賀女子短大教授(公衆衛生)らの

研究グループが20日、インターネット上の米国科学専門雑誌「PLoS ONE」で発表した。

長谷川教授によると、抗がん剤に使われる貝類のたんぱく質をホモシステイン酸と結合させてワクチンを開発。


アルツハイマー病のマウス30匹を円形プールで泳がせて島を探させる実験で、

ワクチンを投与しなかった15匹は何度やっても平均1分ほどかかったが、

投与した15匹は1日ごとに到着時間が縮まり、4日目には平均20秒余りになった。

同じ実験をアルツハイマー病にかかっていない15匹でも行ったところ、

ワクチンを投与した15匹とほぼ同じスピードで到着時間が縮まったという。


記憶にかかわる脳の海馬も、ワクチンを投与したマウスの方が投与しないマウスより大きかった。

アルツハイマー病は、β(ベータ)アミロイドというたんぱく質が脳に異常に蓄積することが原因との説が

有力だが、長谷川教授は「実験結果は、ホモシステイン酸が主因である可能性を示している」と分析している。

アルツハイマー病に詳しい田平武・順天堂大教授(認知症診断予防治療)は

「ホモシステイン酸を減らすことにより、マウスで症状が改善したのは一歩前進。


今後は人間での臨床に向けて、サルでの実験などが必要だろう」と話している。

カール・フィーリプ・ゴットリープ・フォン・クラウゼヴィッツ(Carl Phillip Gottlieb von Clausewitz)
1780年7月1日 - 1831年11月16日)とはプロイセン王国の軍人であり、軍事学者である。


対ナポレオン戦争にプロイセン軍の将校として参加しており、戦略、戦闘、戦術の研究領域において重

要な業績を示した1832年に発表された『戦争論』を発表した。 特記すべき業績としては絶対的戦争、政

治的交渉の延長としての戦争概念、摩擦、戦場の霧、重心、軍事的天才、防御の優位性、攻勢極限

点、勝敗分岐点などがある。


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概説

戦争論は戦争という現象の理論的な体系化に挑戦した著書であり、近代における戦争の本質を鋭く突

いた古典的名著として評価されている。 著者のクラウゼヴィッツはドイツ観念論的な思考形態に影響を

受けていたために非常に分析的かつ理論的な研究であり、そのため非常に普遍性の高い研究となって

いる。


『戦争論』における画期は、それまで「戦争というものがある」「戦争にはいかにして勝利すべきか」とい

う問題から始まっていた軍事学において「戦争とはなにか」という点から理論を展開したという部分にあ

ると言える。 また、攻撃や防御といった概念について、体系的かつ弁証法的に記述してあるという点に

注目できる。 クラウゼヴィッツの弁証法的思考形態は、ヘーゲルの著作を通して得たものではなく、19

世紀初頭における同時代的な思想形態の変遷の中ではぐくまれていったものである。


戦争についての記述はこの著作の最も注目すべき箇所であり、定義・本質・性質・現象など戦争に関す

る幅広い事項が議論されている。「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」という記述はこの

著作の戦争観を端的に表したものの一つである。 クラウゼヴィッツにとって戦争とは政治的行為の連続

体であり、この政治との関係によって戦争はその大きさや激しさが左右される。


この研究は国民国家が成立する近代において、戦争の形態がそれまでの戦争とは異なる総力戦の形

態への移行期に進められたものである。そのため本書の叙述では、同時代的な軍事問題についての叙

述を多く含むものでもある。近年の研究において重要視されるのは戦争の本質や政治との関係を論じた

第一編「戦争の本性について」とより明確に戦争と政治との関係を取り上げた第八編「戦争計画」であ

り、戦争の本質についての分析は現在でも高く評価されている。


同時代の研究としてジョミニの『戦争概論』があるが、これは普遍的な戦争の勝利法があると論じたもの

であり、戦争論とはその内容が大きく異なる。ジョミニの研究は実践的であり、後の軍事学に多岐に渡

る影響を及ぼしたと評価されているが、一方でクラウゼヴィッツの研究は哲学的であったことからより分

析的な軍事学に寄与し、政治研究にも影響を及ぼした。また『孫子』と対比されることがあるが、抽象

性・観念論的な概念的な理解を中心とするクラウゼヴィッツの手法は、現在の政治学・安全保障・軍事・

戦争研究においても幅広くその価値を認められる原因であり、その点が孫子とは大きく異なる。




内容

戦争論の内容は8篇から構成されている


第1篇「戦争の本質について」

- 戦争の本性、理論の戦争と現実の戦争の相違、戦争の目的と手段などを論じる


第2編「戦争の理論について」

- 軍事学のあり方やその方法論を論じる


第3編「戦略一般について」

- 戦略を定義し、従来の時間・空間・戦力の戦闘の基本的な三要素だけではなく、精神的要素を考察

の対象として分析する


第4編「戦闘」

- 戦闘の一般的性質や勝敗の決定について物質的側面と精神的側面から分析する


第5編「戦闘力」

- 戦闘力の構成や環境との一般的関係を論じる


第6編「防御」

- 防御の戦術的性格や種類、戦略的な位置づけを論じる


第7編「攻撃」

- 攻撃の戦術的性格、勝利の極限点を論じる


第8編「作戦計画」

- 理論の戦争と現実の戦争の関係を述べた上で、戦争計画の要点を論じる




戦争

戦争がどのような本質を持つのかを明らかにするためには戦争の多様な在り方を説明できるような理論

が必要である。 そこでまず戦争における暴力性に着目するところからクラウゼヴィッツは議論を始める。

そもそも戦争の内在的な本質とは単純化すれば敵対する二者による決闘の性質がある。 そこで「戦争

とは、敵を強制してわれわれの意志を遂行させるために用いられる暴力行為である」として戦争を単純

に捉えた場合、戦争の本質は暴力の行使であり、またその目標は敵の戦闘力の粉砕にあるということ

が分かる。 戦争におけるこのような暴力の行使には


 ・ 敵に敵対的感情を抱く相互作用
 ・ 敵の戦闘力を粉砕しようとする相互作用
 ・ 敵の戦闘力に応じた我の戦闘力を準備しようとする相互作用

の3つの相互作用が認められる。 これらの相互作用によって戦争における暴力の行使は原理的に拡大

しようとする。


しかしながら、現実世界のあらゆる戦争において暴力が極限的に行使されていると考えることはできな

い。 クラウゼヴィッツはここで暴力性ではなく戦争における政治性に着眼点を移す。 つまり戦争は孤立

的行為ではなく、また一度の決戦で成立することも、戦争の戦果が絶対的なものではないと考える。

ここで改めて戦争における政治的目的が見直されることになる。 そもそも敵に対して要求する犠牲を小

さくすれば、敵の抵抗は小さくなり、したがって我が支出すべき努力も小さくなる。 政治的目的が戦争に

おいて支配的であるために軍事行動はその暴力の極限性を弱化させ、皆殺しの戦争からにらみ合い状

態までさまざまな種類の激しさを伴う戦争が生じることになる。


さらに戦争における政治の蓋然性の法則と暴力の極限性の法則を以って戦争の多様な形態を説明でき

たとしても、これだけではまだ説明することができない事態がありうることをクラウゼヴィッツは指摘する。

それは戦争においてしばしば生じる軍事行動の停止という事態である。 そもそも戦争における両軍の

将軍の利害は完全に対立するものとして考えられるが、これは戦場における両極性と考えることができ

る。言い換えれば戦闘は片方が勝利すればもう片方が原理的に敗北することになるという一般的な性

質が存在する。


しかし戦場における両極性は一つではない。 これは軍事行動の攻撃と防御がそれぞれに両極性を持

つことによるものである。 つまり攻撃を行うことを決心しようとするならば、防御の利益を超える攻撃の利

益が約束されなければならないということである。 軍事行動の停止はこの攻撃と防御の損得の相違に

よる二種類の両極性の法則の結果である。


クラウゼヴィッツは戦争をカメレオンに例えてその規模・形態・情勢が変動していくものと考えた。 そして

その戦争の全体を支配している諸傾向を概観すると、

 ・ 主に国民による憎悪や暴力性をもたらす傾向
 ・ 主に軍隊による自由な精神活動としての傾向
 ・ 主に政府による従属的傾向


の3つから三位一体が成り立っているとまとめている。 この三位一体の各要素はそれぞれに固有の役

割を持っており、これらの主体や相互の関係を無視して現実の戦争を見ることは不可能であると論じて

いる。



戦略


クラウゼヴィッツにとって戦略とは戦争目的のために戦闘を使用する教義であり、戦略の対象となるもの

は戦闘である。戦略においてまず全ての軍事行動にその目的に合致した目標を設定する必要がある。

そして戦略に従って戦争計画を立案し、個々の戦役に対する見通しを以って個々の戦闘を位置づける。

戦略における問題は科学的な形式や課題を発見することではなく、そこに作用している精神的な諸力を

把握することである。


戦略においてあらゆるものごとが単純であることと、その実践が容易であるとは限らない。 達成すべき

目標を設定したとしても無数の要因によって方針を転換することなく、計画を完遂するためには自信と知

性が必要である。 戦略においては戦術と異なってあらゆることが緩やかに進行するためその状況判断

は推測に依存せざるをえず、したがって決断不能な状況に陥りやすい。


戦略において考察される諸要素は以下の5点に集約できる。


 ・ 精神的要素 - 戦闘における将軍の才能、武徳、国民精神などの精神的特性とその作用を含む
 ・ 物理的要素 - 戦闘力の量的な大小や質的な組成を含む
 ・ 数学的要素 - 作戦線の角度、空間や時間における兵力集中や節約に関する
 ・ 地理的要素 - 制高地点・山岳・河川・森林・道路など
 ・ 統計的要素 - 兵站や休養を含む

これら諸要素は相互に連関したものである。




戦闘

戦闘とはクラウゼヴィッツによれば本来の軍事行動によって遂行される闘争であり、これは敵の撃滅や

征服を目的とするものである。 したがって戦闘における敵とは我に対抗する相手の戦闘力である。 戦

争の目的は諸々の戦闘によって構成されており、それぞれの戦闘は特殊な目標を持ちながら戦争全体

と結合している。 したがってあらゆる戦略的な行動は戦闘と密接な関係を持っている。


戦闘の一般的目標とは敵の撃滅であるが、それが敵の死傷によるものであるか、また敵の戦闘意思の

放棄によるものかは問わない。 とにかく戦闘によって敵の戦闘力の損耗が我のそれよりも比較的に大

であり、また巧妙な部隊の配備によって敵を不利な状況に追い込むことで退却を強いることなどによって

勝敗を決定する。 つまり戦闘における勝利の概念とは、敵が物理的諸力において我よりも大きな損失

を被っており、精神的諸力についても同様であり、さらに敵が戦闘継続の意思を放棄することで上記の

に条件を承認することによって獲得することができる。


戦闘の一般的な記述だけでなく、多種多様な形態に着目すると戦闘を分類する必要がある。 そこでクラ

ウゼヴィッツは防御戦闘と攻撃戦闘に大別する


 ・ 防御戦闘 - 敵戦闘力の撃滅、ある地点の防御またはある地点の防御が狙い
 ・ 攻撃戦闘 - 敵戦闘力の撃滅、ある地点の略取またはある物件の略取が狙い

このことから防御の目標は常に消極的なものであり、他の積極的行動を容易にする以外には間接的に

有用であるだけである。 したがって防御戦闘が頻繁に実施されることは、戦略的情勢の悪化を意味し

ている。




防御と攻撃


防御と攻撃の関係についてクラウゼヴィッツはその行動の受動性と能動性から区分する。 防御という戦

闘行動とは敵の進撃の撃退であり、攻撃は逆に敵を積極的に求める戦闘方式である。 戦争において

一方的な防御はありえず、防御と攻撃は彼我の双方向の戦闘行動によって相対化する。 ただし防御の

目的とは攻撃の奪取に比較して維持であるため、その実施は容易である。 そのためクラウゼヴィッツは

防御形式は本来的に攻撃形式よりも有利であると考える。 しかし攻撃を行わなければ敵の戦闘力を打

倒するという戦闘の目的は達成することはできない。


つまり攻撃と防御とは交代しながら行われるものである。 その理由には攻撃と防御のそれぞれの戦術

的性質が異なっているだけでなく、戦闘力の一般的な性質からも考察できる。 戦力の衰弱をもたらす要

因としては、決戦後にも継続される戦闘、後方支援の確保、戦闘における損害、根拠地と前線の距離

の増大、要塞の攻囲、労苦の増大、同盟軍の戦線離脱の要因がある。 このような要因による戦闘力の

総量の消耗は敵の精神的、物質的な戦闘力の損耗によって相対的に解消されるものであり、戦術的勝

利はこの戦闘力の均衡において圧倒的な優位があるために獲得されるものである。


しかしながら戦争において勝利者が軍事的努力によって一名残らず殲滅できるとは限らないだけでな

く、戦闘力は勝利後も既に述べたさまざまな要素によって次第に減退していくものである。 攻撃を行うこ

とは常に戦闘の目的である敵戦闘力の打破に寄与するものであるが、攻撃によって獲得した戦果は時

間の経過とともに逓減していくものだと理解できる。ここで攻撃によってのみえられる戦果の限界量を導

入することが可能となり、これを攻撃の限界点とクラウゼヴィッツは命名する。 この攻撃の本質的性格を

考慮すれば、防御とはこの攻撃の内在的な欠点を補うため、つまり攻撃の限界点においてそれまで獲

得してきた戦果を保存するため、状況に応じて選択される戦闘行動として位置づけることができる。




戦争計画


クラウゼヴィッツは戦争計画の章では戦争の総括的問題を解明し、本来の戦略とその重要事項につい

て論じている。 戦争計画は軍事行動のすべてが総合されたものであり、計画中のさまざまな目標は戦

争目的と関係付けられる。戦争は国家の知性である政治家と軍人によって発起され、戦争において、ま

た戦争によって達成すべき目標を決定する。 しかしクラウゼヴィッツの戦争理論によって既に明らかにさ

れたように、戦争には純粋な暴力の相互作用の原理が機能する絶対戦争と現実的形態として諸々の

抑制が加わる現実の戦争がある。 つまり戦争は二種類の目的が設定されうるものであり、敵の完全な

打倒という戦争目標と敵国の国土の一部を攻略占領という制限された戦争目標が考えられる。


さらに戦争は政治の道具であり、政治的交渉は戦争においても継続され、また同時に戦争行動は政治

的交渉を構成するという見解がクラウゼヴィッツの基本的立場である。 つまり戦争が政治に内部的に従

属するため、政治の戦争意思が強大になるに従って戦争は絶対的形態へと移行する。 また政治の戦

争意思が弱小になるに従って、戦争本来の姿から生じる厳しい結果を避け、遠い将来の成果よりも近く

の結果に関心が集中する。 戦争に必要な主要計画は全て政治的事情に対する考察が必要であり、政

府と統帥部の意志が統一されなければならない。 その方法の一つとして内閣の一員に最高司令官を

加えることを挙げている。 クラウゼヴィッツは、攻勢的戦争、防御的戦争それぞれにおいて重要な点を

述べている。


クラウゼヴィッツが提案する戦争計画の原則は二つの原則から成り立っている。

それは次のように定式化される。


 ・ 可能な限り集中的に行動する
 ・ 可能な限り迅速的に行動する

集中的行動の原則をクラウゼヴィッツは次のように説明する。 敵の戦闘力を集中させ、その点に対して

我の戦闘力を集中することが必要である。 しかし戦闘力の最初の配置や参戦諸国や交戦地域の地理

的環境などによっては分割も可能である。 しかし戦闘の勝敗が重要でない地域に戦闘力を分散する場

合にはこの原則に従うことが困難になる場合もある。 したがってこの集中の原則は主要な戦闘を必要と

する方面に対してのみ攻撃を、その他の方面に対しては防御を実施することが合理的であると考えられ

る。 さらに迅速の原則において時間の浪費は戦力の消耗であり、また時間の要素は奇襲の条件を構

成する。 したがって戦争においては常に敵の完全な打倒を狙いながら前進し続けることだけが望ましい

のであり、一度でも停止すると敵に対する有効な攻撃前進を再開することは不可能となる。




二種類の戦争


クラウゼヴィッツの軍事思想の画期性は戦争の二重構造を明らかにしたことに求めることができる。

クラウゼヴィッツは戦争を研究する上で当時ドイツで研究されていた観念論の哲学や弁証法の方法論に

影響を受けていたことが指摘されている。 戦争の概念がクラウゼヴィッツにより二種類に分かれている

ことは当時のこの時代精神の文脈から理解することができる。 まず戦争とは拡大された決闘であり、そ

こには暴力に基づいた相互作用が働いていると考える。 この相互作用はエスカレーションをもたらすも

のであり、戦争における暴力の極大使用の原因ともされている。 この暴力の相互作用は限界がないた

めに、この法則に支配される戦争は最終的には完全に敵を打倒する絶対的戦争に至るものとされてい

る。 しかしこのような絶対的戦争は現実の戦史には見られない戦争である。 なぜならば、戦争における

暴力の相互作用は政治的、社会的、経済的、地理的な要因によって抑制されるためである。 特にクラ

ウゼヴィッツは戦争が政治に対して従属的な性質を持っていることを指摘しており、殲滅戦争から単なる

武装監視にいたるまであらゆる戦争の形態を政治は規定することを論じている。 これを定式化してクラ

ウゼヴィッツは「戦争が他の手段を以ってする政治の延長」だと述べている。




戦争の三要素


またクラウゼヴィッツが戦争の傾向を規定している要因について三つの要因を挙げながら分析している。

第一に敵意や憎悪の情念を伴う暴力という要素であり、この要因が強ければ戦争の激しさが増大する

と考えられる。 第二に不確実性や蓋然性を伴う賭けの要素であり、これは戦争において自由度を伴う

精神活動であり戦果に反映される。 そして第三の要素は政治のための手段という従属的性質である。

これら三つの要素はそれぞれ国内における社会的な行為主体に割り当てて考えることが可能であり、

第一の要素は国民に、第二の要素は軍隊に、第三の要素は政府に関連している。 この要素は三位一

体として戦争に作用し、敵対行為の準備、戦闘の開始、講和の締結、戦後の展開までに作用する。

これら相互の関係について、精神的活力を生み出すのが国民であり、政府はこの国民の意志を合理的

な政策へと組織し、軍隊はその政策を実施の主体となるものと捉えられている。




摩擦と天才


クラウゼヴィッツはさらに軍事行動における不確実性や過失の存在が戦争を複雑にしていることを指摘

し、また指揮官の決心が部隊の作戦行動に与える影響を分析する。 前者に指摘したものが摩擦であ

り、後者が天才、または軍事的天才と呼ばれる概念である。 摩擦とは現実の戦争と机上の戦争の相

違に認められる事象であり、現実の軍事行動に随伴する偶発的、予測不能な障害を指している。 摩擦

を克服する能力として天才の概念が考えられる。 指揮官に必要な組織について分析を行っており、そ

れを解釈するために天才という概念を適用する。 危険や苦労、不確実性が支配する戦争の中で適切な

軍事行動を指導するためには天才が不可欠であり、これはほとんどが精神的要素で構成されている。

クラウゼヴィッツはナポレオンやフリードリヒ大王の戦史を研究することで、全く同等の軍事的条件が与

えられても結果が異なることがありうると論じている。