ZONEのこと(その6) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

昨日に続いて、またZONEの話です。私が以前勤務していたフェンダー社において、アーティスト・プロモーションの仕事をしていたことで、ZONEとはデビュー前からの付き合いでした。そんなZONEとの思い出を、これまでもいろいろ書いてきましたが、それらをまとめてまた語ろうかと思います。

昨日はMIZUHOの隠れた優しさの話をしましたが、今日はその続きです。その優しさが発揮されたのが、2003年のツアーの大阪公演でした。
「ZONE TOUR Astro Girl 2003」の一環で、8月7日大阪・なんばHatchで行われるコンサート当日のことです。ファンの皆さんなら、もうご存知の事と思いますが、TAKAYOが朝から体調不良でリハーサルさえ参加出来ずに、公演そのものも開催が危ぶまれていました。


(ZONE、2003年ツアーの公式写真集)

またこの翌日には早々に東京へ向い、テレビ朝日の音楽番組『ミュージック・ステーション』に出演が決まっていたので、生放送であるために当日参加出来ないという事態も避けねばならず、それもあって大阪のコンサートを開催するかどうか、スタッフも気をもんでいました。
当日、我々フェンダー・スタッフも、新製品のフェンダー・HANABI・ストラトを『ミュージック・ステーション』で使用してもらうため、TAKAYOとMIYUに届ける目的で、大阪公演に参戦していました。

我々が控え室に入った際にも、TAKAYOは青い顔で頭を冷却シートで冷やしつつ寝ていました。しばらくしてから、TAKAYO本人が出ると意思表明して、事務所社長が決断し、結局コンサートは開催されたのですが、普段MCの中心的な役割を果たしていたTAKAYOの負担を軽減するため、他の三人が頑張ってMCを担当するという運びとなったのです。また演奏曲数もダンスの多い楽曲を中心に軽減されることになります。2003年ツアーのセット・リストに入っていた「世界のほんの片隅から」がカット、「恋々」がTAKAYO抜きの3人(ボーカルはMIYU一人)で歌われる事となりました。また時間を埋め合わせるために、トークコーナーを増やすことになりますが、実際にはトークの中心だったTAKAYOが参加出来ないためMIZUHOが頑張ることになります。
以前、ZONEが担当していたコマーシャル、『ハウス・フルーチェ』のダンスをMIZUHOが一人で披露したのです。これがMIZUHOの優しさなんです。彼女は、笑いに誤摩化して人に誉められることよりも、ネタにされるように仕向けるのですが、その裏に本当に優しさが隠されていました。

TAKAYOの苦難の時をメンバー、特に中でもMIZUHOが救ったのです。そんなTAKAYOとMIZUHOの二人の強い絆は現在でも、太く繋がっています。彼女たちは自分達の事を「腐れ縁」と語っていますが、傍で観ていても素晴しい絆です。いつかまた二人が中心となって、何らかの動きが出ればいいなと思っています、本当に。

ZONEの話はまた明日に。