ZONEのこと(その4) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

昨日に続いて、ZONEの話をしようと思います。私が以前勤務していたフェンダー社において、アーティスト・プロモーションの仕事をしていたことで、ZONEとはデビュー前からの付き合いでした。そんなZONEとの思い出をまた語ろうかと思います。

デビュー・シングル「Good Days」のレコーディングは、佳境に入っていました。メンバーそれぞれが別々にボーカルを入れていき、それがマルチ・テープの別々のトラックに入れられました。歌詞のどの部分に誰のボーカルを使うかは、プロデューサーが決めて行くのですが、その中でサビ部分が少々弱いと感じたのか、若きディレクターのT氏が男性の声を加えようと考えます。彼は実際にバンドのボーカリストの経験もあったため、実際にT氏自身が歌う事になりました。CDに収録された完成ヴァージョンをよく聴いてみてください。サビの「行動始めてみようよ・・・」の部分の歌、さらにカップリン曲「fortune」の『・・secret・・』『・・Mid night・・』などの歌詞の部分のバックには、薄く男性の声が聞こえるはずです。ぜひお試しを。

ボーカル入れも無事に終わると、今度はプロモーション・ビデオの製作でした。2000年12月某日、再び東京にやって来たZONEが向ったのは、調布にあるスタジオスペース・タカツでした。(残念ながらこのスタジオは5年ほど前にスタジオ業務を終了しています。)その撮影の模様がYouTubeにアップされていました。


(「Good Days」プロモーション・ビデオ撮影現場風景)

同時にレコーディングが進められていたのがカップリング曲「fortune」です。この曲は、モチーフにしたのがビートルズだと、ディレクターT氏が語っていましたが、確かにビートルズの雰囲気は伝わってきます。この曲に関しては、プロモーション・ビデオは撮られていませんが、2001年12月に札幌で行われたイベントでのライヴ映像が残されていました。それがこれです。


この時、ZONEはまだこの曲を実際に演奏した事はありませんでした。この時のこの曲のライヴでは、実際には演奏をしておらず、言わばエアギターだった訳ですが、ギターのコード押さえは、TAKAYOもMIYUもMAIKOも完璧にこなしています。演奏可能に近い状態まで仕上がっていたことが判りますね。全くギターが弾けない状態から、ここまで仕上げてきたことが垣間見られ、彼女らの頑張る様が見えるようでした。

ZONEの話はまた日を改めて。