ZONEのこと(その3) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

昨日に続いて、ZONEの話をしようと思います。私が以前勤務していたフェンダー社において、アーティスト・プロモーションの仕事をしていたことで、ZONEとはデビュー前からの付き合いでした。そんなZONEとの思い出をまた語ろうかと思います。

ZONEのデビュー曲「Good Days」は、東京・銀座にある音響スタジオでレコーディングされましたが、その時の様子はZONEのプロモーション・ビデオ集『ZONE Clips 01 / Sunny Side』に収められています。レコーディング中の模様が写されているのですが、実際に楽器を持った場面もあり、いかにもギターを本当に弾いたような見せ方をしています。しかしこの時はまだ演奏らしい演奏はまだ出来ない状態で、ギター経験者はTAKAYOだけという状況でした。


(ZONEの初レコーディング風景も収められたDVD『ZONE Clips 01 / Sunny Side』)

しかしこの時期から、本格的な楽器の練習に入っていて、その練習量は半端ではなかったのです。結局、バンド形態となって初めて練習を始めてから約半年で人前で「secret base」を生演奏しているのですから、お見事と言えましょう。(2001年8月8日のソニーのイベントにて生演奏を初披露。観ている方も、もうドキドキで観ていました。ソニーの若きディレクターのT氏などは本当に落ち着かず、挙動不審でした。)その練習を指導していたのが、元カルメン・マキ&OZのベーシストだった川上シゲさんと、元ウォーター(最近また再結成しました)のギタリスト、宮永治郎さんのお二人でした。宮永さんは、その後SCANDALなども指導されています。

この「Good Days」は、先に曲が出来上がっていて、あらかじめスタジオ・ミュージシャンによってレコーディングされていたバック・トラックに、歌詞を付ける作業が難航していたようで、いくつかの歌詞パターンが作られた末に、最終的にヒステリック・ブルーのたくやに持ち込まれて仕上げられたのは、皆さんご承知の通りです。この歌詞が決定する以前のものも、仮歌として実際にレコーディングされており、この別歌詞ヴァージョンもいつの日か、陽の目を見ると良いのですが・・・。

実は音響ハウスのエンジニアに知人がいて、レコーディング時の様子を聞いた事が有るのですが、この曲のコーラス部分の練習もその場で行われるなど、結構時間が掛かったようです。実際にコーラス部分の音を、私の知人が教えたと語っていましたので、相当に苦労した形跡がありますね。

レコーディングはすでに経験していたZONEですが、これ以前にもソニーのインディーズ・レーベル、ノッカーズで『believe in love』をリリースしていたことは皆さんご承知の通りです。が、事務所のプロモーション用にそれらとは別の数曲がレコーディングされていました。私が実際に耳にしたことがあるのは、TAKAYOが中心で作った「I Gaga」(ずっと後にTAKAYO本人が「あ、これ私が作った曲」と言っていました)、そしてタイトルは不肖ですが彼女らの自己紹介を英語の歌詞にした、いわば「ZONEのテーマ」的な曲もありました。これらもいつか、『ZONEアンソロジー』的なものが作られて、幻となっている2003年ライヴ音源/映像も含めてリリースされると嬉しいのですが・・・。

この続きはまた明日に。