ZONEのこと(その1) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

久し振りにZONEの話をしようと思います。皆さん、ZONEを覚えていますか。もちろん、あのガールズ・バンドですね。私が以前勤務していたフェンダー社において、アーティスト・プロモーションの仕事をしていたことで、ZONEとはデビュー前からの付き合いでした。そんなZONEとの思い出を、これまでもいろいろ書いてきましたが、それらをまとめてまた語ろうかと思います。

以前も書いた事ですが、また思い出し直してみました。私が担当していたのは、アーティストと交渉してフェンダー社の楽器を使用してもらい、プロモーションの一環とする、というもの。多くのアーティストとのお付き合いがあった中で、TOKIOとのお付き合いも有りました。実は、フェンダーのプロモーション会社が設立される以前に、別の会社でフェンダー社とギブソン社の両社のプロモーションに関わっていた時期が有りました。その時にギブソン社での仕事で、TOKIOの長瀬・山口の両氏との遣り取りがあり、その仲立ちをしてくれたのは、TOKIOが以前所属していたソニー・レコードの担当者でした。

TOKIOの移籍があった時期に、ソニーの担当していたチームが新たに担当する事になったのがZONEでした。そのソニーのディレクター氏から連絡が有り、ちょっと面倒を看てもらいたい、デビュー前のアーティストがいるとのことで、一枚のCDとビデオが届けられました。それがZONEのインディーズ盤『believe in love』とそのプロモーション・ビデオ(「believe in love」と「僕はマグマ」の二曲入り)でした。



そしてデビューが決まった頃に本人達がフェンダーのプロモーション用のショールームに来る事になりました。彼女たちが使う事になる楽器を選ぶためでした。やって来たのは、まだ女性と言うよりは「女の子」と言うべき4人組。それもそのはず、彼女たちはまだ中学生が3人に小学生1人という若さ。まだキャッキャと騒いでいました。最も賑やかだったのは、もちろんMIZUHO。物怖じしない明るさは、完全にZONEのムードメーカーでした。そして最もしっかりしていたのは、やはりTAKAYOでした。TAKAYOは、相手が信用できる人かどうかを見極めるまでは、なかなか自分から心を開かない慎重さを持ちながら、意見や主張はキチンとできる娘でした。MIYUはまだ小学六年生ということもあり、マネージャーとTAKAYOの意見に従うような大人しい感じを受けました。ZONEで自信を付けてからの彼女は、しっかりとした物言いができるようになりましたね。最も大人しかったのがMAIKOでした。ZONEは、全員がルックスも歌も良いというアイドルとしてのデビューを試みようとしていた訳で、MAIKOはデビュー後、その象徴的な人気を受けることになりますが、その片鱗と言えるほどの顔の小ささには驚かされました。(実際に会うと全員、顔が小さいのですが、MAIKOの場合特に目立っていました。)

さあそしてズラリと並べたギターを目の前にして、彼女たちの選定作業が始まりますが、その話はまた明日に。