先週観た映画たち(その168)/『ダイバージェント』『渇き。』 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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『ダイバージェント』



近未来を描く話題のSF作品の試写会に行ってきました。大きな戦争によって荒廃した都市を離れて、新しい秩序を取り戻した人間社会でしたが、新しい階級制度が出来ていました。階級と言っても、個人の適性に応じて「無欲」「高潔」「平和」「勇敢」「博学」というグループ分けが為され、それぞれが社会を構成する役割を担っていたのですが、政治を司っている「無欲」の地位を狙って「博学」が暗躍を始めます。その「博学」が最も怖れていた存在が、どのグループの適性にも属さない「異端者」(ダイバージェント)という存在だったのです。異端者と看做されると、「博学」に暗殺されるのですが、主人公のベアトリスは異端者であることを隠して、「勇敢」のグループに属しますが・・・。
観終えた感じが「ハンガーゲーム」を観たときと同じ感覚を受けました。最終戦争後の近未来で、ある階級制度が定着していて、その階級間での闘争が大きな潮流を生み出して行く、というストーリーは既に使い古されたもので、今更新しい話が作れるものかと思うのですが、まだやりますか・・・。
当初観る前は、「異端者」がエスパーなのかと思っていたのですが、単なる思考回路の異なる者たちのことを指しているようで、やや肩すかし。まずまず楽しめましたが、残念ながら目新しさは感じませんでした。



『渇き。』



あの『告白』に続く中島哲也監督の新作と言うことで、期待しつつ観に行ってきました。中島さん、今回は少々やり過ぎましたね。
元刑事の父親役・役所広司も、その後輩の刑事・妻夫木聡も、ティピカルに作り過ぎていて、鼻につくだけという結果に終りました。鼻につくと言えば映像の作り方で、カット割が多すぎること、コミック的な暴力シーンなど映像面での監督のこだわりが、かえって逆効果。さらに時系列を細かく入れ替え過ぎていて、ストーリーを追うことも困難な場合が見受けられました。今回はやり過ぎです、中島さん。残念ながら失望感が大きかった作品となりました。