背中越しの愛 ⑳
好きな食べ物は?とか
好きな色は?とか
この辺に住んでるのか?とか。
亜希も当たり前に知ってた事。
俺は当たり前に知ってる事。
俺は亜希が言う、当たり前に知ってる事に…初めて知ったようなリアクションを取るのがきつかった。
でも…亜希のリアクションを見てて、
きっと…亜希は、感ずいている。
俺と、知り合ってた事。
そりゃ、あん時の亜希のお母さんのリアクションとか見てりゃ
気付くだろうけど。
亜希は、ものすごく…思い出せない自分に腹が立つような顔を何回もしてたのを
俺は見逃さなかった。
もし…
俺がいる事で、亜希を苦しめてしまうなら。
俺を思い出せない事で…
亜希が思い詰められるようになってしまうのなら…
…俺は…
…悲しい決断をしなきゃならない。
でも、
それが…
俺の決意する事だから。
俺が思う事はただ一つ。
亜希に…幸せになって欲しい。
それ以外は何も望まない。
例え、亜希にとって幸せなる人が俺以外でも…
亜希が笑顔でいれるなら、
笑顔でいれる為になら…
俺は、
亜希の前から――――――……。
好きな色は?とか
この辺に住んでるのか?とか。
亜希も当たり前に知ってた事。
俺は当たり前に知ってる事。
俺は亜希が言う、当たり前に知ってる事に…初めて知ったようなリアクションを取るのがきつかった。
でも…亜希のリアクションを見てて、
きっと…亜希は、感ずいている。
俺と、知り合ってた事。
そりゃ、あん時の亜希のお母さんのリアクションとか見てりゃ
気付くだろうけど。
亜希は、ものすごく…思い出せない自分に腹が立つような顔を何回もしてたのを
俺は見逃さなかった。
もし…
俺がいる事で、亜希を苦しめてしまうなら。
俺を思い出せない事で…
亜希が思い詰められるようになってしまうのなら…
…俺は…
…悲しい決断をしなきゃならない。
でも、
それが…
俺の決意する事だから。
俺が思う事はただ一つ。
亜希に…幸せになって欲しい。
それ以外は何も望まない。
例え、亜希にとって幸せなる人が俺以外でも…
亜希が笑顔でいれるなら、
笑顔でいれる為になら…
俺は、
亜希の前から――――――……。
背中越しの愛 ⑲
―――――
俺は亜希の手を握って亜希の家まで歩き出した。
亜希がこの海に座ってたのを見つけた時、戸惑いと期待でいっぱいだった。
この海は…亜希が入院する前に良く通ってた。
俺も亜希も海が大好きで、毎日表情の変わるのを楽しんでた。
俺、ここでプロポーズするんだって決めてた。
もうすぐ…結婚するんだって決めてた。
…だけど亜希が記憶喪失になってしまって…
それでも俺は、また亜希を振り向かせるんだ。
そう心にかたく決めて歩いてた時に、海に亜希の姿。
もしかして思い出したんじゃないかって。
俺と行ってた海の事。
…俺の事。
波打つ鼓動に耐えきれなくて、気付いたら亜希に近づいてて。
「覚えて…んべな?」
声をかけてた。
「雄輔…さん?」
…バカか俺。
亜希が…思い出してるはずが無い。
思い出したとしても、大切だった事は…
海の事はこんなに早く思い出さない。
俺は言いたかった言葉を飲み込んだ。
俺が覚えていれば…それで良い。
いつか亜希の記憶が戻るまで…
俺が覚えていれば、絆は変わらない。
そんな事を頭のスミで思いながら、亜希と話しながら家まで送った。
話したのは俺も亜希も知ってる事だった。
俺は亜希の手を握って亜希の家まで歩き出した。
亜希がこの海に座ってたのを見つけた時、戸惑いと期待でいっぱいだった。
この海は…亜希が入院する前に良く通ってた。
俺も亜希も海が大好きで、毎日表情の変わるのを楽しんでた。
俺、ここでプロポーズするんだって決めてた。
もうすぐ…結婚するんだって決めてた。
…だけど亜希が記憶喪失になってしまって…
それでも俺は、また亜希を振り向かせるんだ。
そう心にかたく決めて歩いてた時に、海に亜希の姿。
もしかして思い出したんじゃないかって。
俺と行ってた海の事。
…俺の事。
波打つ鼓動に耐えきれなくて、気付いたら亜希に近づいてて。
「覚えて…んべな?」
声をかけてた。
「雄輔…さん?」
…バカか俺。
亜希が…思い出してるはずが無い。
思い出したとしても、大切だった事は…
海の事はこんなに早く思い出さない。
俺は言いたかった言葉を飲み込んだ。
俺が覚えていれば…それで良い。
いつか亜希の記憶が戻るまで…
俺が覚えていれば、絆は変わらない。
そんな事を頭のスミで思いながら、亜希と話しながら家まで送った。
話したのは俺も亜希も知ってる事だった。