芥川龍之介とわたし〜魂は死ねない〜 | わたしという存在の記録

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2021年4月、魂が目覚める。
魂の片割れが誰であるかを知りました❤︎
ハイアーセルフは、スタンリー・キューブリック監督!
この地球で誰も経験しない事をすると決め、生まれて来ました。
どんな脚本になるのか⁉︎
現在霊性進化の旅の途中…〼

…魂は死ねない


昼寝から目覚めた時、
わたしのなかの
誰かが言った




その言葉は

わたしの中から、
黒澤明が出てきた日であった。

その声は力強く、
てっきりわたしのなかの
黒澤明が言ったのだろう、
そう思っていた。


死ぬに死ねない


そこに込められた、無念さを感じる。
己の命を絶ったひとが
言ったセリフなのでは?

…誰が言ったのだろう?
わたしの魂のなか、
意識を巡らせる。







無礼承知なのだが、
黒澤監督の作品を観たことがない。
黒澤明の生きた記録を、
Wikipediaで探す。


羅生門


芥川龍之介の羅生門は
読んだことがあるからなのか、
どうもこやつが引っかかる。


心の琴線で作られた蜘蛛の巣に、
どうやら私の魂が
掛かってしまったようだ。






永らく住んだ一宮に、
龍之介が滞在していた宿がある。
夏の間、そこで小説を書いていた。
龍之介が滞在していた離れの宿は、


その当時のまま

まるで、時が止まったかのやうに
大切に保存されていた。


木の扉を開け、中に入る。
なんとも言い難い心待ちになる。
古ぼけた部屋の空気を吸いながら、
きょろきょろと辺りを見渡す。


古ぼけた柱
古ぼけた畳
墨で真っ黒になったヤカン
天井から吊るされた裸電球


ここで芥川龍之介は籠って
小説を書いていたのか…。


なんとも言えぬ感情がわたしを押し寄せ、
案内してくれた中居さんに
気付かれぬよう、涙を流した。





龍之介が書いた恋文

龍之介の

心の巣を覗くと底には、

小さな卵があった



龍之介の命のなか

卵は


大事に
大事に


暖められていた







眼球から水滴が

ぽとぽとと落ちてゆく
 

とめどなく落ちる

心のなみだは



龍之介とわたしとが

一体になったからだと気付いた








龍之介

あなたの文まで生きるよ