秀忠です。
コロナ禍になってから日帰り出張は何度かしましたが、久しぶりにがっつりと東京出張してきました。
といっても一泊二日ですが。
今回の目的は東北北海道食肉業務用卸組合の会議とビックサイトで開催中のFOOMA JAPAN2022の見学です。
サブ的な目標としては、アメリカンビーフ・ポークの市場動向と丸亀製麺の会社が展開を始めた第4の麺類という、『譚仔三哥(タムジャイサムゴー)』で香麻辛辣米線(シャンマーシンラーミーシェン)を食べることです。
1日目は14:00から赤坂で組合の会議です。
ちょっと早く着きましたので会議場の近くにあるAoMoLink赤坂さんを見学。
弊社のあおもり牛ハンバーグを販売して頂いております。
いつもありがとうございます。
14:00赤坂の組合ビルに東北北海道のお肉屋さんの社長が集まりました。
組合の議題は早々に終わらせ、お互いの近況報告。
大まかにいうと大分回復はしてきているがまだまだこれからが大変だという認識は同じでした。
その後はほとんど食肉とは関係のない話。
大っぴらには言えない話、その話の方が面白い笑
その後は海外事情に詳しい方と合流しお話を聞きました。
米国産牛肉・豚肉の輸出は牛肉で115%豚肉で332%と非常に増えています。
牛肉は重量ベースでいうと日本がトップは変わらず、2位が韓国、3位が中国・香港。
中国・香港の追い上げが凄いです。
増えてます。
しかし金額ベースでいうと韓国、日本、中国・香港の順。
どこも輸入量は増えているので日本は安いものが増えてるということです。
ロイン系やカルビ系の韓国需要が増えています。
中国も日式焼肉店(日本式の焼肉店)が増えてカルビ系の需要が増えています。
恐ろしいのは中国でも牛タンを食べ始めているということ。
あの中国に目をつけられたら・・・。
そのうち日本人は牛タンを食べれなくなるかもしれません。
今年から来年も米国産牛肉は高値で推移していくようです。
主な理由は
・供給量が減少
・米国国内や輸出国がコロナから回復で需要が旺盛
・急激な円安によるコスト高
・飼料の高騰によるコスト高
・エネルギー高騰による輸送費の高騰
・穀物生産に必要な肥料の高騰
・ロシアのウクライナ侵攻
・干ばつによる母牛の淘汰
といろいろな要素が絡んでおります。
米国産牛肉の2023年の生産量は急激に減少する見込みです。
ものが少なければ高くなるのは当たり前です。
他にも日本の輸入関税が主要輸出国の中で最も高いのも原因です。
明らかに買い負けしています。
豚肉は重量ベースでメキシコ、中国・香港、日本の順。
金額ベースで中国・香港、日本、メキシコの順。
豚肉は今年生産量が減少しているが来年は増える見込みです
価格はロシアがウクライナに侵攻してから急激に高騰。
しばらくは高値安定の見通しです。
牛肉・豚肉ともに価格が下がる見込みはひとつもなしです。
この状況を踏まえ国産牛肉・国産豚肉も下がる見込みがないようです。
必ず国産もひっぱられます。
個人的に思うことは国自体の仕組みを変えないとこの先日本は難しくなっていくのは明らかだということ。
これは食肉業界のことだけではなく、全ての業界でいろんな問題があり、どうしなければいけないのか業界も国政もわかってはいるんです。
しかしいろいろな利権が複雑に絡み合い、誰も手が付けれなくなっているのが現状ではないでしょうか?
この日本を子供たちにこのまま渡すのは本当に心苦しいです。
何も明るい見通しがありませんでしたが暗くなっていてもしょうがありません。
自分ができることをやり、会社と会社の社員やその家族・地域など目に見えるものを可能な限り守っていくしかありません。
その後は皆でアメリカンビーフを食べようと言うことであらかじめ予約していた『Lawry's The Prime Rib(ロウリーズ・ザ・プライムリブ)』にて会食。
お洒落なビルの中にあります。
それだけでも完結しそうな立派なウェイティングバーを抜けるとそこはもうアメリカ笑
いちいちカッコいい!
LAWRY'Sホームページより
つづく