惚れた男は実父の…日活「仁侠八方破れ」高橋英樹/野川由美子/芦田伸介・井田探監督 | 東映バカの部屋

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皆様、こんにちは。
 
 
今朝の5時に勤務を終え、月曜日11時の始業時迄の休みです。当初今月は落ち着いているとの事でしたが前半戦は意外に物量が多く半分は残業となりました。後半戦はまだ未定ですが、6/28(金)に有給休暇を取得する予定です(物量次第で柔軟に対応する事となっています)。そして本日の秋田市内は今季初の真夏日となる予報ですので多分冷房を使用しなければ就寝出来ないでしょう。
 
 
さて本日は此方の作品を…ソフト化状況は不明ですがAmazonプライムビデオ(日活プラス対象作品)内に於いて有料動画配信が行われています。
 
 
「仁侠八方破れ」昭和41年10月22日公開・服部佳脚本・井田探監督・日活制作。
 
 

 

 

ヤクザの組長を実父に持ちながらも堅気との祝言を挙げていた野川由美子でしたが、一宿一飯の義理で殴り込んだ流れ者の渡世人である高橋英樹に実父を殺されます。しかし野川さんが見たのは英樹さんの刺青のみで顔は解らす、英樹さんは義理とは云え余りにも無慈悲な事を要求した親分を葬り兇状旅に…そして野川さんは婚姻を解消し刺青を入れて実父の仇・英樹さんを探す旅に出て、英樹さんは道中知り合った写真館の主・芦田伸介の一言で堅気の生活に足を踏み入れたのですが、もう一人の助手の左とん平のミスが切欠で関わり合いたくなかったヤクザとの騒動に巻き込まれてしまいます。しかも、その地で野川さんと出会い惹かれ合って…と云う内容の悲劇的な恋愛任侠モノ!任侠映画群を始めとした当時飛ぶ鳥落とす勢いの東映作品を最も模倣したのは明らかに日活ですが、そこに得意としていた恋愛モノの流れを絡めて、まだ瑞々しい感性が宿っていた英樹さん・野川さんに託した辺りが新機軸!尺は80分以下で観疲れさせませんし纏まりもかなりいい日活任侠映画群でもお薦めです。しかも俺の様にテレビドラマ版「桃太郎侍」が大好きな者にとっては魅力も大きい!