予算ゼロで無理難題を押し付けられた男達の闘いは如何に?東映東京「集団左遷」柴田恭兵・無料配信中 | 東映バカの部屋

東映バカの部屋

東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、おはようございます。
 
 
昨日の20時に勤務を終え、本来本日出勤予定でしたが会社からの指示で有給休暇取得となり5/7(火)20:00の勤務開始時迄の休みとなりました(実質6日間)。郷里の盛岡には5/3(金)~5/5(日)迄滞在し、両親に再度スマートフォンの使い方を教えたり雨樋の破損部の修理をしたりとなる予定です。そして本日は簡単に、秋田魁新報事件も題材の一つとなった「新聞はインテリが作りヤクザが売る」の名文句が良かった緒形拳主演・舛田利雄監督・東映東京制作「社葬」と共にYouTube内「東映シアターオンライン」内に於いて5/10(金)21:00迄無料動画配信されている此方の作品を簡単に…DVD化作品でAmazonプライムビデオ(東映オンデマンド対象作品)/U-NEXT(見放題対象作品)/Google Play/Hulu/ビデオマーケット/DMM.TV/内に於いて有料動画配信、Apple TV+内に於いて動画販売が行われています。
 
 
「集団左遷」平成6年10月29日公開・江波戸哲夫原作・野沢尚脚本・梶間俊一監督・東映東京制作。
 
 
 

 

 

 

バブル崩壊後、大量の売れ残り物件と余剰人員により経営難に陥った大手不動産会社の副社長・津川雅彦は中村敦夫・柴田恭兵を頭とする新規事業部を立ち上げましたが「予算ゼロ・広告費もゼロで結果を出す」と云う無理難題を押し付けられたいわば人員整理部署。当初は戦わずして白旗を振ろうとした者も居たものの最後の抵抗とばかりに攻勢に転じたものの結果は上がらぬ上に津川さんの妨害に遭い、更には津川さんと繋がっている間諜も…しかし、以前柴田さんが交際をしていた編集者の萬田久子がこの部署を取り上げた記事で世間の注目を浴びただけに留まらず、津川さんの秘書である高島礼子がこの事業部の味方に転じ…

 

 

日本経済・日本映画双方共に冬の時代に制作された為か知名度も注目度も今一つだった様な記憶がありますし他作品と同様、異国映画に押されて興行成績も良くなかった筈です(この時代は東映に限った話ではありません。アニメーションや特撮等々の若年層向け作品のみでしょう、日本の作品で損益分岐点を超えたのは)。ましてや「鮮度のいい題材を好む東映らしい選択」でしたが余りにも生々しい現在進行形の物語で「明日は我が身か?」と思わせる様な題目だけで嫌悪された方も多かったでしょう。しかし内容は多くのサラリーマンに対する応援歌ですし勧善懲悪の時代劇を現代に置き換えたかの様(辛酸を舐めさせられても正道を歩んでいれば道が開ける、片手団扇で居られても道を踏み外せば一寸先は闇…何時かは成敗されてしまう)で終盤の爽快感も相当なもの。雰囲気としては「水戸黄門」「大岡越前」と言うより「暴れん坊将軍」「桃太郎侍」の方が近いかなぁ、僅かな隙間から光が差し込む雰囲気や弱者の痛め付けられ方が…