久々に観たい真面目に馬鹿を極めた傑作!東映京都「下苅り半次郎㊙観音を探せ」伊吹吾郎・原田隆司監督 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。
 
 
休み二日目の夜中です。昨日は飲酒が効いたのか、夕方迄しっかりと眠る事が出来ましたが、日中の温かさが平年以上である為掛け布団を何時の間にか寄せてしまっていました。そろそろ暖房を仕舞っても良さそうですが朝晩の冷え込みが厳しい時もありますから今月一杯は…
 
 
さて本日は此方の作品です。未ソフト化作品で有料動画配信も未実施、しかも東映chでの放映実績はあっても再放映は10年以上されていません。実は録画後ブルーレイディスクに焼いたのですが再生が不可能となり観られなくなった為(機器の問題では無くディスクの特性。半永久的と言われてはいますが大量生産品ですから不具合のディスクにぶつかるとこの様な事も起きます)記憶は曖昧です。しかし「主演の伊吹吾郎と監督の原田隆司が人気劇画を大真面目に模倣し真剣に卑猥さと馬鹿を追い求めた傑作ポルノ」である事は確かです、お二方の最高傑作と言ってもいい!
 
 
「下苅り半次郎㊙観音を探せ」昭和50年1月29日公開・小池一夫原作(神江里見・画)・田中陽造脚本・原田隆司監督。
 
 

 

 

徳川四代将軍・家綱の愛妾の宿していた世継ぎが死産となり、大老は家綱にラマ教の高僧を紹介した所「将軍として生まれ変わるには御仏の子宮を探しそこに子種を結ぶ。そうしなければ蛇に転生する」と…しかし家綱自身は探し出せず、伊賀者の伊吹吾郎に探求を託し、名僧が話した「額の中心に黒子がある、歓喜の絶頂に局部が輝き出す女」を求める日々が幕を開けます。しかしこれは大老が家綱を失脚させる手立てでもあり…

 

 

 

この作品で伊吹さんが演じる伊賀者は口淫の天才で、額に黒子のある女を見付けては下の口を濡らして絶頂させるものの大真面目に「違う!」と呟く伊吹さんの芝居は一度観たら脳裏に焼き付き離れませんし何度でも観たくなる!しかも役目を忘れ一目惚れした娘を買い取り交尾しようとしたものの貝の様に閉じたままで果たせませんでしたが、これを切欠に話が一挙に進む上に奇想天外のアイデアの連続が楽しい…それでいて物語は破綻せずに幕が引かれるのですからお見事!東映には当作品以外にも日の目を見られぬ、題目のみで鑑賞欲を掻立てられるポルノ作品がまだまだ眠っています。最近Amazonプライムビデオ内「東映オンデマンド」の対象作品として秘蔵作品が加わりましたが、これを切欠に鑑賞環境が整う事(又は東映chを中心とした有料波経由での放映が行われる事)を望み願います。