主婦が電話に怯え始めた切欠は?新東宝映画「ある人妻・何度もやられた昼下り」里見瑤子・深町章監督 | 東映バカの部屋

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皆様、こんばんは。
 
 
勤務開始日の夜中です。18時に起床して会社に向かいますが、明日は勤務終了後、当社の職工全員が毎年二回受診している特殊健康診断及び歯科検診に行かなければなりません(薬品を扱う上にその中には酸性の物が存在する関係)。ですから今日は睡眠時間を長くして少しでも身体を休めておかなければ明日痛い目を見てしまうかも…歯科検診は虫歯ゼロですので心配無用ですが、健康診断の方がどうなるか?
 
 
さて本日は此方の作品を…ソフト化状況は不明ですが、ビデオマーケット内に於いて有料動画配信が行われています。尚、衛星劇場に於いて本日以降、2/28(水)02:00に放映されます。
 
 
「ある人妻・何度もやられた昼下り」平成18年制作・深町章脚本/監督兼任•新東宝映画制作。
 
 

 

 

老人介護施設の屋外で車椅子に乗り昔話に耽る里見瑤子・水原香菜恵…しかもその昔話は「偶然かつ互いに「まさかあんたが…」と感じさせる様な再会であった事」が伺い知れます。その昔話とは、或る日突然里見さんが電話に怯えるようになり、遂には包丁で電話線を切断する異常行動に出た為亭主が精神病院に担ぎ込んだ事。そして治療が始まるのですが、亭主への聞き取りだけでは埒が明かず、或るショック療法で里見さんの口から事実を吐かせる手段に出て…

 

 
 
ここ数ヶ月、ピンク映画の作品紹介の際に里見さんの出演作品を幾つか取り上げていますが、愛嬌溢れる可愛い娘から当作品の様な悲壮感に見舞われる主婦、将又別の作品では淫乱極まる性処理女や縛り迄全身全霊で演じ観る側を魅了する方ですので嵌ると本当に嵌る一人!物語としては在り来たりの内容が淡々と進む上に、里見さん・水原さんが顔見知りであった経緯は語られないものの容易に想像は付きますし結末にも目新しさはありません。しかし、この様な単純明快で目新しさの無い物語の方が本来は難しく制作者・演者共に力量が問われるのが現実ですし、小手先のみで話を難解にし迷路に誘導する様な手法が評価され易い・好まれ易い現状に異を唱え昭和の薫りを感じさせる作品作りに臨んだのかなぁと感じた程。俺の様に古い我国の作品ばかりを鑑賞している場合ならばその良さは理解して貰い易いでしょうし、最新作や近年の作品を中心に鑑賞されている方々であればいい意味での新鮮さを感じて貰えるかと思います。