女優は拉致だが監督は越境?彩プロ配給「将軍様、あなたのために映画を撮ります」申相応/雀銀姫 | 東映バカの部屋

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皆様、こんにちは。

 

 

今朝の5時に勤務を終え明日11時の始業時迄の休みです。週末の休みが1日となる事はよくありますが夜勤明けの翌日が日勤と云うのは前職で何度も遣ってはいるものの慣れません、何せ週末にすべき物事の量は何も変わらないのですから…但し、今日は定時退社が出来た上に明日は昼前の出勤である事が少々救いです。因みに買物・掃除・洗濯・入浴・朝飯は済ませましたのでこの記事を打ち込んだら少し就寝します、普通に眠ってしまうと夜に眠られなくなる為。

 

 

本日も簡単に済まします。DVD化作品でU-NEXT(見放題対象作品)/DMM.TV/WATCHA/Google Play/ビデオマーケット/Apple TV+内に於いて有料動画配信が行われています。

 

 

「将軍様、あなたのために映画を撮ります」平成28年英国制作・平成28年9月24日我国で公開・ロス・アダム/ロバート・カンナンの共同監督・我国では彩プロ配給。

 

 

 

 

 

韓国在住中に婚姻関係となりながらも離婚し、偶然にも昭和53年に北朝鮮に拉致された後この地で再婚・そしてオーストリアのアメリカ大使館に政治亡命を求めた韓国の映画監督・申相応と韓国女優・雀銀姫の数年間に焦点を当てた映画(申監督は当作品制作時既に故人、雀さんは平成30年に91歳で逝去されました)。恋愛物・怪獣物等々を制作しプロパガンダ映画一色であった北朝鮮映画に新風を送り込んだ実績があります。そして、雀さんに関しては離婚後も映画制作の情熱が捨て切れず、美味い話を持ち込んだ北朝鮮工作員に拉致されたのは明白であるものの、申監督に関しては拉致認定となってはいますが「当時の韓国の独裁政権下で映画制作を禁じられていた上に資金面に余裕が無かった点」「北朝鮮では予算が使い放題と言い放っていた点」等々、入国直後に脱走等々を企ててはいても一部で言われている「自ら越境したのではないか?」との意見に俺はどちらかと言えば同調してしまう…只、雀さんが或る外国映画を見せられた際「脅しと感じた」様に、何らかの切欠で申監督にも心境の変化が訪れたのでしょう、亡命後監督を務めた韓国映画で李恩恵(=田口八重子)役で大信田礼子が出演した「政治犯・金賢姫/真由美 犯罪史上衝撃の大韓航空858便爆破事件」は確かに申監督が適任だったでしょうし、北朝鮮生活に対する後悔や恨み辛みが主人公に乗り移っている様にすら感じた程(当作品は我国未公開ですが短縮版がVHS化され、JNN系列で全国放映された実績があります。金賢姫=蜂谷真由美役の声は島村佳江・金勝一=蜂谷真一の声は内田稔が担当)。

 

 

 

 

尚「将軍様…」には、雀さんが「亡命後、拉致であった事を証明する為に」ハンドバッグにマイクロカセットレコーダーを忍ばせて録音した金正日の肉声、しかも日常会話の様なものを聞く事が出来ます。金一族の肉声は米国を始めとする国家直属の調査機関でも入手不可能か、入手出来たとしても僅かな秒数のものだったりだそうですから、これを聞く事が可能なだけでも鑑賞価値あり!