皆様、おはようございます。
昨日は休日出勤となり、今週末は本日のみの休みです。数日前から本格的に暑くなり始め、秋田市内は真夏日もありましたが昨日今日、そして明日以降も暫くは日差しの少ない夏日の予報…福島を始めとする東北地方の各地はそれ以上の過し難さとの予報ですのでで四の五の言ってはいられません。しかし、俺の所属している現場は「鉄骨工法かつトタン屋根=熱をまともに伝達させる建屋」「加熱装置が幾つも設置されている関係上冬場は暖房要らずだが夏場は…」「社内で最も多忙で過酷な環境」であるにも関わらず扇風機と移動式冷房しか無いのは非常に辛く(他部署は冷暖房在り。因みに社内に在る幾つかの棟の中で最古参です)場長も環境改善を模索して上に提言してくれてはいますが予算ありきですので中々前に進んでいません。
先ず最初に「東映ch・無料放映のご案内」です。7/3(日)15:00~22:00に実施されますが、今回は「忍法かげろう斬り」「あぶない刑事」(テレビドラマ版第一弾)「スケバン刑事」(斉藤由貴主演の第一弾。因みに由貴さんにヨーヨーを投げつけられた第一号は神田隆・近藤宏の二人!)に加え、15:00~17:00は鶴田浩二主演「博徒斬り込み隊」20:00~22:00は松方弘樹主演「脱獄広島殺人囚」が放映されます(共に字幕付きHD放映)。過去も現在も、そして今後も変わる事の無い世の中の不条理にぶつけ様の無い不満を溜め込んでいる上にまだ続くであろうコロナ禍…そんな気持ちを吹き飛ばしスカッとさせ後の英気も与えてくれる栄養剤の様な二作品!「貫禄の侠客・鶴田浩二。懲りない馬鹿を演じさせたら未だに最右翼の松方弘樹」お薦めです!
そして本日紹介する作品は此方…未DVD化作品で有料動画配信も行われていませんが、東映ch内に於いて本日以降、6/28(火)13:00~15:00・7/10(日)14:00~16:00・7/27(水)13:00~15:00の三回放映されます(字幕付きHD放映)。
「血まみれの決闘」昭和32年8月28日公開・能生三郎原案・瀬川昌治脚本・小石栄一監督・東映東京制作。
ボクシングの王者になる事を目標に弟分の高倉健と共に地方から上京し、日中はトラック運転手・夜はダフ屋に従事しながら加藤嘉が率いるジムに売り込みをかけていた岡田英次でしたが、或る日加藤さんのジムの看板選手が泥酔して健さんに絡んだ際、健さんはその選手を一発で撃破!その素質に惚れ込んだ加藤さんは看板選手の代役に健さんを起用します。元々生真面目で地道な暮らしと惚れていた行きつけの居酒屋の看板娘・中村雅子との結婚を望んでいた健さんは一試合のみの代役で退こうとしたものの、悪知恵が働く金の亡者で健さんのマネージャーとなり一攫千金を狙った岡田さんは加藤さんとの契約交渉・締結を一方的に進めただけではなく「健さんの将来を考えれば…」と中村さんに婚姻を諦めさせ故郷に戻る様に促してしまいます。それを知った健さんは中村さんを追ったものの中村さんの実父・明石潮が進めていた地元名士の子息との見合いに臨む事、明石さんが健さんの仕事(=プロボクサー)を快く思っていなかった事を知り、失恋の痛手を忘れようとしているかの如く連戦連勝を重ね、新聞記者である木村功にも一目置かれる存在となるのです。しかし、岡田さんが越権及び業界内の決まりを逸脱した行為により加藤さんのジムは期限付きの罰則を受ける事となり、企画が進められていた世界選手権は別のジムに委ねられ健さんもそのジムに移籍となるのですが…
自身の意思を伝える事は出来ても気持ちの弱さから、知恵が働き弁も達者な岡田さんに言い切られ結果として幼少期から負んぶ抱っこであった健さん…それが「眠っていた才能に惚れ込まれ華やかな舞台を次々と用意され、遂に人生最高の檜舞台を用意された時、健さんは周囲の掌で遊ばれている過去の自分ではなく日本中が注目するスターになった!と思っていたのは事実か?虚実か?そして健さんを掌に乗せている岡田さんは共闘関係か?私利私欲の塊か?」此処に視点を持って鑑賞すると俄然離せなくなりますし、登場人物の中では善良な位置に鎮座している木村さんの終盤の活躍にも注目です。
主役デビューを果たし東映東京の看板スターとして活躍はしていたものの、様々な役柄に全力投球していた健さんの初期作品の中ではかなり出来がいいと感じましたし、気弱な青年が華やかさに塗れ自己判断が付いているかどうかも考えさせられぬままに用意された舞台に投げ込まれて行き素の人間性をも失った様な趣は健さんの役柄としては珍しいかも…そして当時の東映作品では「チョップ先生」「雪崩」「海賊八幡船」等々で善良性の役柄を演じる事の方が多かった岡田さんの小悪党ぶりと我に戻った後の男気も中々の名演です。