皆様、こんにちは。
昨日は休日出勤となり22時に帰宅し、明日12時の勤務開始時迄の休みです。連休明け直後から野戦病院の様相で、8日間の稼働で既に時間外勤務時間の総計は22時間…しかし、先々月・先月の時間外勤務時間が40時間を超えており確か「3ヶ月連続での40時間?45時間?の超過は法令上認められない」と記憶をしていますし、5/28(土)は出勤が決定していますのでので明日以降は調整が入るかもしれません(しかし何処の組織も法令に従う形態での様々な抜け道を知っているのが普通ですから結果はどうなるか…)。
そして「オンキヨーが破産手続き開始決定」と数日前に報道されました。音響機器関連会社は山水電気が消滅し、日産自動車との関係が深かった上にバス搭載機器で高い占有率(特に路線バス向け音声合成システムでは約7割とも)を誇っていたクラリオン(現・フォルシアクラリオン・エレクトロニクス)は日立製作所の傘下に入ったもの現在では外資系企業となり、ビクター・ケンウッド連合及び今回この様な結果に至ったオンキヨー・パイオニア連合等々、かなり厳しい状況が伺えます。オンキヨーはバブル期には俺の大好きな南野陽子を専属キャラクターとして起用し(ナンノさんがDJを務められた番組の単独スポンサーであった為でしょう)平成後期には自社ブランドのパソコンが家電量販店に並んだ事も…そう云えば、高校生の時郷里の盛岡の電気屋にお願いしてオンキヨーのナンノさんの店頭掲示用ポスターを頂戴した事がありました。それと同じ物を検索してみましたが残念ながら有りませんでしたので代わりに此方を…
そして本題…歌手が出演の映画ですがナンノさんではなく「●●さん、マープに挑戦!…って出てしまったらごめんね…」等々の冗談を飛ばしていた頃の、スキンヘッドを披露する直前であった松山千春!
当作を担当された中島貞夫監督の自著によると「周囲とのアンサンブルが取れるか不安だったが初対面で「遣れと言われれば遣る」等々と打ち解けてその場で出演が決まった。衣装は普段のままでいいし言葉は女が居るから何とかなるとも…撮影初日の照れなんて何の役にも立たない事に納得し、自身の感情と気持ちを表現する方法を非常に早く飲み込んだ上に乗って来た」そう。その一方で「監督は倉本聰と友達ですよね」と初対面時に言われたとも(実は倉本先生と千春さんは仲違いしてしまったのだそうです)。
「極道戦争・武闘派」平成3年11月9日公開・斯波道男原作・大津一瑯脚本・杉山義法脚色・安田雅企監修・中島貞夫監督・東映京都制作。
VHS/DVD化作品でひかりTVビデオ/DMM.com/U-NEXT/Hulu/Amazonプライムビデオ(JUNKFILM by TOE|I対象作品)/YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。尚、5/20(金)21:00迄YouTube内「TOEI Xstream theater」に於いて無料動画配信中です。
極々簡単に皆様にお伝えするとすれば、昭和期の東映任侠映画/東映現代ヤクザ映画等々「東映・男の系譜」の中の代表作品かつ大傑作の「博奕打ち・総長賭博」が基本線上に在る為、その平成版と言えるもの。但し「総長賭博と双璧となるかとなれば、役者の質から言って無理だとは思っていた」と中島監督が認められていた通り…しかし「総長賭博」を記憶から消し去り鑑賞、若しくは「東映・男の系譜」に初めて足を踏み入れるかまだ鑑賞作品数が然程でなければかなり面白いと感じられるかと思います。
俺は「トラック野郎シリーズ」を切欠に「東映・男の系譜」に足を踏み入れ「仁義なき戦いシリーズ・正篇五部作」にも嵌まりその後に鑑賞した中の一作が此方…この頃から「ナンノさん・北島三郎・そして千春さんの歌を特に聴いていた俺」ですから少々贔屓目である事は否めませんが、昭和60年代以降に制作された東映作品の中では傑作と言ってもいいですし、先述した中島監督のお話に加え「交友関係からヤクザを肌で知っていた」(当作品公開の翌年、更にその後にも交際が発覚したもののあっさりと認め事態を一挙に沈静化させたのはさすがです)「自著内で千春さん自身が「ヤクザ映画は大好き」とお話をされていた」のも効を奏したのでしょう、映像作品初出演で助演男優賞を獲得した実力は只者ではないと納得出来る巧さ!
生前、安藤昇は「直ぐにかっとなって目を剥くのは田舎ヤクザ」とお話をされていたのですが「目の据わりを意識していたかの様な現代的都会型ヤクザを好演した中井貴一」に対し「破滅型かつ狭義に固執する田舎型ヤクザの典型を意識して目の剥き方を巧みに行かした千春さん」とも受け止められました。台詞回しも巧い上に例え自身の大きな見せ場であっても共演者達を同時に引き立てる謙虚さが見られる…以前「ヤクザ映画で高評価を得た男性歌手」について簡単に書いた際に「一般的に人気と評価が高い長渕剛主演の「オルゴール」は余り感心しなかった」としましたが、実は当作品鑑賞直後にビデオレンタルで「オルゴール」を鑑賞…長渕さん?演出側?何方の意図なのかは解りませんが「典型的な「俺が!」の流れかつアンサンブルが滅茶苦茶」「子役を絡めた押し付けの感動に持ち込んだ結末」がどうしても受け入れられませんでした(但し「長渕さんを取り巻く周囲の役者陣の芝居」には見るべきものが多く、その点で鑑賞価値はあります)。
尚、千春さんの親分には昨年惜しまれつつご逝去された千葉真一が扮していますし丹波哲郎・品川隆二・成瀬正孝・三上真一郎・睦五郎・野口貴史・市川好朗・綿引勝彦・中尾彬・西岡徳馬・火野正平・ジョニー大倉・内藤剛志・稲川淳二・奥村雄大・増田惠子・永島暎子・立花理佐、更には河合絃司・沢田浩二(当作品では澤田浩二名義)・関根大学・五十嵐義弘・木谷邦臣・白井滋郎・司裕介・ナレーターは原田大二郎等々「劇場公開作品全盛期の東映作品常連役者陣と新たな面々との共演模様」も、特に東映ファンには受け入れて貰えるものと思います。