杉本美樹初出演!萩本欽一も特別出演!東映東京「セックス喜劇・鼻血ブー」左とん平・東映chで放映! | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんにちは。

 

 

休み三日目、雨模様で何処にも出掛けたくなくなる天気ですが、全身動かしっ放しで冬季でも半袖でなければ暑さに耐えられない業務内容だけに、休みが長いと身体が鈍るばかりか腹の調子迄おかしくなり、寝過ぎに起因する頭痛も避けなければならず…

 

 

 

さて本日は、令和2年6月の東映ch「ミッドナイトシアター」の枠内で放映の一作品から…当作品に出演をしている杉本美樹公式及び一般的には東映京都制作「温泉みみず芸者」で女優デビューとされていますが、調べてみると美樹様の初出演作品はこの作品である事が解りました。

 

 

そして「葬儀屋の主」として特別出演された萩本欽一が唯一登場した東映作品でもあります。

 

 

 

「セックス喜劇・鼻血ブー」昭和46年5月8日公開。松本功/山本英明の共同脚本・高桑信監督・東映東京制作。

 

 

未VHS/DVD化作品で、Amazonビデオ内に於いて有料動画配信が行われています(JUNKFILM by TOEI対象作品)。

 

 

又、先述の通り東映chに於いて6/5(金)24:30~26:00・6/10(水)25:30~27:00・6/19(金)25:30~27:00の三回放映されます(HD放映)。

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

※東映chの作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

「セックス喜劇・鼻血ブー」と云う題目を恥も外聞も無く堂々と出せるのは世界の映像制作会社では東映だけでしょうし、命名者は間違い無く岡田茂・映画本部長(当時。後の東映名誉会長)でしょう!俺はこの題目だけを肴に酒を三杯飲めますし俺好みのセンスですが、果たして俺と同じ感覚をお持ちの方々がどれ程居られるかは…大体想像が付きます!

 

 

お馴染みの「東映のオープニング」の直後に「牛の一突き=非常に早く済ませる事が特徴の交尾」を見せ、悪役兼ナレーション担当の小池朝雄が下世話に「人間にもこう云う奴が居る!」と放った時点でボンクラ野郎の東映ファンの心を鷲掴みします!

 

 

主演・左とん平は絶倫だった祖父・実父の下に生を受けながらも自らは早漏で童貞…しかも職業である自動車の営業担当としても「一年間に一台も売れぬ程の会社のお荷物」(普通ならば解雇ですが、これはあくまでも物語を盛り上げる要素ですので…)。そして「念願の童貞喪失」を果たした際も「童貞斬りが趣味の芸者」松井康子に「三擦り半」であった為に呆れられたものの「イチモツを長持ちさせる方法」を教えて貰い、次の実戦で生かしたのですが…

 

 

そんな時に出逢ったライバル会社の自動車営業マンで「他の営業マンが目を付けていた客を隼の様に攫っていく事」で有名な美貌の桑原幸子に一目惚れしたとん平さん。桑原さんとの交尾を夢に迄見る程の重症でしたが、或る危険から桑原さんを助けた事で心が急接近して来た時から運命の軸が激しく動き始めます。

 

 

 

 

 

 

「東映東京撮影所の馬鹿映画の第一人者である野田幸男・内藤誠」「東映京都撮影所ゲリラ部隊の石井輝男・鈴木則文」これ等の特色の合間を巧くすり抜けて「高桑監督独自の妖艶馬鹿映画を完成させた」と言える趣…と言うのも、題目は馬鹿丸出しと言ってもいい程なのですが「非日常的な設定かつ男性目線で、性技・体験人数・倅の大きさ等々を自慢する様に女性の性の満足を描く」のではなく「日常的な設定かつ女性目線で性の満足を描き、それに四苦八苦し試行錯誤を重ねるとん平さんを始めとする男性群」と云う構図に見えるから。

 

 

松井さんの後にも三原葉子等々、多くの妖艶女優陣との情交場面の連続となったとん平さんですが(羨ましくなる程の人数を抱いています!芝居とは云えとん平さんもご満足だったでしょうね)早漏は中々改善しなくても、抱かれた女性全員が「早漏防止の秘策」を伝授し素直に実行に移す姿は「妖艶喜劇」ではあるものの「笑いと色気を交えて、相手の立場で物事を考える事」を再認識させる効果が有りますし(当作品中でも一般的に言われている「女性を口説くのと物を売るのは同じ要領」と云う意味合いの台詞が登場します)当然この考え方は我々の日常全てに付いて回って来るものですから「社会人の教科書としての効果も大きい」と感じます。

 

 

 

 

 

 

他の出演者については、先述した美樹様は「トップ営業マン・小池朝雄の実質的な情婦である女給」そして「人前では貞淑だが二人きりになれば亭主の山城新伍を顎で使い、攻め方迄をも身体中に張ったシールで指示し30分もの交尾を強要する賀川雪絵(現・賀川ゆき絵)」「スキンデザイナーとして派手な衣装で登場する丹下キヨ子」「集三枝子とは相思相愛ながらも早漏が原因で婚姻を果たせずにいるとん平さんの学友・小松政夫の研究内容、それは…」等々退屈させないのですが…松竹制作「男はつらいよシリーズ」の「タコ社長」こと太宰久雄が「とん平さんが勤務する自動車販売会社の社長で、若い妾にマンションを与え密会を重ねているものの、自宅では女房の根岸明美に頭が上がらぬ早漏亭主!」に扮しています。

 

 

太宰さんは東映東京制作所が当作品と同年に制作しJNN系列で放映されたテレビドラマ「好き!好き!!魔女先生」でも在校生の父親役で職業は社長…元々東映は「他社のパクリ・模倣」が得意ですが「太宰さんには一筋縄では行かない社長役が似合うと云う認識でも在ったのか?」と勘繰りたくなります。

 

 

更に小林千枝・桂ルミ・武智豊子・三角八郎・村上不二夫・東光生(後の出光元)・梶原真由美・佐藤晟也・須賀良・五野上力…そして大村崑も序盤に顔を出しますよ!

 

 

因みに漫画家で「東映ファンの教祖様」である杉作J太郎先生が或る書籍で「現在の日本の作品作りは完全に間違っている。美男美女だけでいい作品が完成するなら世話無い。米国も韓国もデブ・ブス・禿等々を集めて映像作品を制作しているのに…」とお話をされていたのですが、俺も全く以て同意!日本では東映を始めとする各映像会社が過去に現在の米国・韓国と同様の事を行い、其々の特色を生かしながら様々な嗜好に対応可能な娯楽作品を無数に生み出した実績が在るのですから、今からでもそれを踏襲して貰わない事には「極一掴みの一般作品の制作陣・役者陣」「志の高い制作陣・役者陣が多いピンク映画・ポルノ映画業界」以外には期待が持てなくなってしまいます。

 

 

 

最後に…とん平さんは本当に「鼻血ブー」を遣っています!