鶴田浩二の遺作・NHK総合テレビ「シャツの店」4/5(日)より毎週日曜/毎週土曜に放映開始 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、おはようございます。

 

 

今朝の3時に勤務を終え、今週末は暦通りの三連休となりました。長期休暇を除けば三連休は昨年の7月以来ですし、我々は製造業ですので世界的なコロナウイルスの影響を間接的に、かつ多少は受けているものの我々仲間内では「仕事が暇な時期に気儘に過ごすのも体調・精神を整える意味で仕事の一つ…少しでも前向きに捉えよう」と話しています。

 

 

因みに今朝の秋田市内は降雨量は然程ではないものの暴風雨です。

 

 

 

さて本日は簡単に…令和2年4月の日本映画専門ch「八千草薫さんを偲んで~名脚本家に愛された女優~」の枠内に於いて「鶴田浩二最後の出演作品」となった(この時既に癌に侵されており、当作放映終了から大凡1年4か月後に62歳でご逝去されました)「シャツの店」が、本放映は4/5(日)より毎週09:00/再放映は4/18(土)より毎週07:00より開始となります(昭和61年NHK制作/放映・山田太一脚本・深町幸男演出・DVD化作品。今回は字幕付き放映となります。因みに鶴田のおやっさんの「民放最後のテレビドラマ」は昭和60年に松竹が制作しNNN系列で放映でされた「父にかかる電話」で「最後の劇場公開作品」は昭和60年東映京都制作「最後の博徒」)。

 

 

 

 

 

 

※日本映画専門chの作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

鶴田のおやっさんはオーダーメイドのシャツを作る昔気質の職人で腕の良さは大物政治家迄もが知っており頼みに来る程…勿論、日常生活も亭主関白そのもので女房の八千草さんは長年の我慢と鬱憤が破裂し家出!しかも自らオーダーメイドのシャツを作り出してしまいます。

 

 

鶴田のおやっさんの弟子の平田満と実子の佐藤浩市は二人を仲直りさせようと画策するものの、二人共に頑固で上手く行かないばかりか「鶴田のおやっさんの生活は荒れ気味になり、八千草さんの生活は楽しく指名でシャツの注文を受ける迄になる」と対照的になり…

 

 

 

松方弘樹や或る印刷会社の社長の著書には「酒を飲んでも陽気でお茶目な性格」「話が面白く常に人が集まっていた」と「鶴田のおやっさんの素顔」が記載されていましたし、その「素の性格」は東宝「与太者と若旦那」東映京都「森の石松鬼より怖い」「博徒七人」「お尋ね者七人」「任侠列伝・男」等々でも垣間見る事は可能ですが「八千草さんに惚れているのに素直になれず意地を張る」「佐藤さんの交際相手である美保純との会話の際、助平心が揺れに揺れる!」「行き付けの酒場の女給・松本留美の乳房を堂々と触る事が日常茶飯事かつ、松本さんからそれを要求される程の深い仲!」等々、鶴田のおやっさんがここ迄笑いに振り切った芝居は他に無し!

 

 

「仲が悪く口さえ交わさず、必要が有る場合は丹波哲郎が二人の連絡係をしていたとも言われている三國連太郎の実子・佐藤浩市と親子役で共演」と云うのも興味を引きますが…極め付けは「役中でもカラオケの十八番は「傷だらけの人生」で劇中本当に歌唱された事」でしょう!

 

 

もしこの後もご存命であったならば、当作品で見せた「明るさ」が、鶴田のおやっさんの新たな魅力として多くの作品に生かされる事になったのではないかと考えてしまいます。

 

 

 

最後に…ついでと云えば何ですが、同じく令和2年4月の日本映画専門ch「懐かしの日曜劇場」の枠内で放映される「東映ピラニア軍団・江戸家老」の倉本聰脚本・渡瀬恒彦/田中絹代出演「りんりんと」もお薦めです!

 

 

放映日は4/7(火)09:00・4/21(火)09:00の二回(字幕付き放映)。

 

 

 

※日本映画専門chの作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

「認知症気味の母親・田中さんを北海道の老人介護施設に送る実子・恒さんのフェリー内での様子を中心に描いた最後の親子旅」で、非常に深く、重い、考えさせられる作品なのですが…この様な作品でもカローラで四輪ドリフトを決めた恒さんを見て俺が思ったのは「さすが!東映ピラニア軍団江戸家老の倉本先生だ!」と。何せ恒さんは「東映ピラニア軍団・助け人」でしたしねぇ。

 

 

大型バスを横転させたくて大型一種免許を一発で通った人はやはり違います!