元・銀行員の極道稼業奮闘記!東映東京「極道(やくざ)渡世の素敵な面々」陣内孝則/和泉聖治監督 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

 

 

本日は日勤二日目ですが、明日は有給休暇を取りました…先日も書きましたが、購入した自家用車の手続きと納車が有る為で「マフラーの状態が非常に悪く、騒音を撒き散らして走行している様な状態である事」「幸いにして明日は業務量が所定の人数分の半分以下である事が確定しており、休みを取っても支障が全く無い事」から、部署の頭からは二つ返事で了承して貰いました。

 

 

 

そこで本日は簡単に此方の作品を…

 

 

「極道(やくざ)渡世の素敵な面々」昭和63年6月11日公開・安部譲二原作・松本功/平川輝治/和泉聖治の共同脚本・和泉聖治監督・東映東京制作。

 

 

VHS/DVD化作品でNetflix/GYAO!ストア/Rakuten TV内に於いて有料動画配信が行われています。

 

 

又、今月の東映ch「傑作任侠スペシャル」内で放映の一作品として本日以降、10/26(金)11:00~13:00に放映されます(字幕付きHD放映)。

 

 

因みに、10/6(土)の夕方に、スカパー!経由の場合に限り無料放映されましたので御覧になられた方々もいらっしゃるかと思います。

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

 

※東映chの作品案内・放映日時案内は此方から

 

 

 

関東地方の或る地方都市で銀行員として勤務の後、退職してレコード屋を始めたものの資金繰りに喘ぎ廃業し、やくざに借金を取り立てられて東京に逃げて来た陣内孝則が、全財産を叩いて臨んだ麻雀賭博で台湾やくざと一悶着を起こした際、同席していた日本人やくざの日下武史に拾われやくざ稼業に足を踏み入れ「元・銀行員の肩書を生かした借金の取り立て」「不動産占拠」等々で頭角を現し、服役期間を経て一人前のやくざに成長して行く物語。

 

 

「素敵な面々」とは…日下さんの他に「日下さんの兄弟分で一度は陣内さんと反目をしたものの、逃げも隠れもしない男らしさと人一倍の度胸を認めて可愛がる室田日出男」「陣内さんの刑務所仲間で、飄々とした言動と行動が特徴の、手を汚さずにいい所や金銭だけを頂戴しようとする一匹狼のやくざである成田三樹夫」「開業医の愛娘でありながらも父親の野望に愛想を尽かし、良縁との婚姻や親子関係をもかなぐり捨てて陣内さんの元に居候し始めた女子大生→商社の社員で女房となる麻生祐未」他にも「陣内さんの初手柄の犠牲者となった建設会社の社長の伊東四朗」「最初は嫌っていたものの、成長すると共に日下さんに対する子分としての役目をきちんと果たす陣内さんの姿を認め、誰よりも暖かな目で見守る姐さん・中原理恵」等々…

 

 

 

 

 

 

「東映任侠映画・東映現代やくざ映画・東映実録やくざ映画」等々を数多く観ていると、中々食指が動かなかった作品でしたが、先日の無料放映で感じたのは「予想以上に面白い」。

 

 

「やくざの「や」の字も知らずに、半分は自暴自棄、半分は格好から見せようとした稼業が自分にとって水に合うと感じてからは急成長し、箔をも得て親分衆の右腕となり、若い衆をも抱え責任有る立場迄上り詰めた姿を主題とした作品」は、過去の東映やくざ映画群を思い浮かべてみても然程多くはなく(「東映実録やくざ映画」以外に於いては殆どの場合「主役は最初から大物か右腕、又はそれに準じる立場」仮に存在していても「副題」でした)梅宮辰夫は或る書籍の中で「陣内さんの作品を観ていると「見た目重視」の様で…現代の役者が可哀相なのは、本物のやくざとの付き合いが無い事。付き合って来た我々はそれで色々吸収して来た」とお話をされていましたが(勿論「辰ちゃんの言葉」は重いですし、同感ではあります)当作品に関しては、その「色々吸収して来た」立場ではない陣内さんが「何も知らぬ所から一人前に成長して行く姿を演じた」と云う点に於いて非常に上手く機能したのではとも思います。

 

 

 

そして皆様、特にこれから「東映やくざ映画等々の類に足を踏み入れてみよう」「最近、興味を抱く様になった」等々の方々にお薦めしたい理由は「現在第一線で活躍中の役者陣と、東映映画全盛期の役者陣が顔を揃えており、前者の若かりし頃の姿を懐かしみながら、後者の魅力を知り、追いかけたくなる切っ掛けを得る事が出来る為」。

 

 

小野ヤスシ・桜金造・我玉銀二・本田博太郎・片桐竜次・グレート小鹿・敏いとう・林家しん平・長倉大介・水島裕子・清水ひとみ・三好鉄生・鷲尾真知子・あべ静江・中井貴一等々が出演をしています。

 

 

加えて主題歌・挿入歌は「わたしは「昭和残侠伝シリーズ」「県警対組織暴力」に特に魅せられた」と、或る書籍で「東映映画のファン(特に高倉健・菅原文太の作品が好きで、健さんに関しては「幸福の黄色いハンカチ」よりも「遥かなる山の叫び声」の方が「場面のムラが無い、本当にいい作品」ともお話をされています)」と公言された甲斐よしひろが担当しています。

 

 

 

最後に…「日本航空の客室乗務員として勤務しながら安藤組にも出入りをしていた」元・安藤組構成員で当作品の原作者である安部先生も出演をされている上に、終盤で陣内さん・麻生さんの挙式に現れた神父を見て「あいつ、何処かで見た事が無いか?」と周囲に問質すと…何と、神父役は我らが安藤昇組長!